インドネシア大統領選、プラボウォ国防相が立候補届け出
10月25日、インドネシアのプラボウォ国防相(72)が25日、来年2月の大統領選への立候補を届け出た。インドネシア・ジャカルタで25日撮影(2023年 ロイター/アンタラ/Galih Pradipta)
Stanley Widianto
[ジャカルタ 25日 ロイター] - インドネシアのプラボウォ国防相(72)が25日、来年2月の大統領選への立候補を届け出た。ペアを組む副大統領候補はジョコ大統領の長男でジャワ州スラカルタ市長を務めるギブラン氏(36)。
大統領選はプラボウォ氏、ジャワ州のガンジャル前知事、ジャカルタ特別州のアニス前知事の3人による争いになるとみられているが、世論調査ではプラボウォ氏がリードしている。
プラボウォ氏は元陸軍特殊部隊司令官。2014年と19年の大統領選にも出馬したが、いずれもジョコ大統領に敗れている。
プラボウォ氏は「インドネシアが先進的で豊かな国になるよう、開発を継続するためのプログラムやビジョンを持って前進する準備ができている」と表明。
今月2─10日の世論調査ではプラボウォ氏の支持率が37%、ガンジャル氏が35%、アニス氏が22%。態度未定は約7%だった。
アナリストによると、プラボウォ氏はギブラン氏を副大統領候補に選んだことで、国民に人気のあるジョコ大統領の支持者の一部を獲得できる可能性がある。活動家やアナリストからは、ジョコ氏が引退後も影響力を保持する狙いがあるのではないかとの懸念が浮上している。
ギブラン氏は25日、多数の支持者が集まったスタジアムで、デジタル・スタートアップ企業への融資を行い、鉱物加工産業とグリーン経済の開発を継続すると表明した。
プラボウォ氏とギブラン氏の政策綱領の詳細はまだ明らかにされていない。
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