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NATO事務総長、近くトルコ訪問 スウェーデン加盟を協議

北大西洋条約機構(NATO)のストルテンベルグ事務総長は1日、スウェーデンのNATO加盟について協議するため、近くトルコを訪問すると述べた。提供写真(2023年 ロイター/Hanna Johre/NTB/via REUTERS)
[オスロ/コロラドスプリングス(米コロラド州) 1日 ロイター] - 北大西洋条約機構(NATO)のストルテンベルグ事務総長は1日、スウェーデンのNATO加盟について協議するため、近くトルコを訪問すると述べた。
NATOはノルウェーの首都オスロで2日間の日程で外相会議を開催。ストルテンベルグ事務総長は、5月28日のトルコ大統領選決選投票で勝利したエルドアン大統領と今週初めに電話会談を行ったとし、 「近くアンカラを訪問し、スウェーデンの早期加盟について協議すると述べた。
その上で、トルコの大統領選が終ったため、対話プロセスの再開が重要になると指摘。スウェーデンがこの日に新たな対テロ法を施行し、トルコの主要な懸念に対処したことに言及し「スウェーデンはやるべきことを行った。スウェーデンの加盟を批准するときが来た」と述べた。
一部のNATO外相は、7月にリトアニアの首都ビリニュスで開催されるNATO首脳会議の前、もしくは同首脳会議でスウェーデンの加盟が実現すると予想。米国のブリンケン国務長官は「スウェーデンの加盟手続きを完了させるための取り組みを続けており、ビリニュスの首脳会議までに加盟が実現すると予想している」と述べた。
米国のバイデン大統領も、スウェーデンのNATO加盟は「近く」実現すると予想。ロシアのプーチン大統領がウクライナへの侵攻で亀裂を入れようとしているにもかかわらず、NATOは一段と強固になっているとし、フィンランドの加盟によりNATOはさらに強化され、「スウェーデンもまもなく加盟する」と述べた。ただ詳細については明らかにしなかった。
バイデン大統領は5月29日にエルドアン大統領と電話会談を行い、選挙での勝利に祝意を伝えた。エルドアン氏はF16戦闘機を調達したいという意向を改めて示し、バイデン氏はスウェーデンのNATO加盟への反対をトルコが取り下げることを望むと伝えたという。