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25年路線価は2.7%上昇、4年連続プラス 景気回復を反映=国税庁

2025年07月01日(火)11時25分

国税庁が1日発表した2025年分の路線価(1月1日時点)は、全国平均で前年比2.7%上昇し、4年連続で前年を上回った。写真は2020年4月、東京・銀座で撮影(2025年 ロイター/Issei Kato)

Kentaro Sugiyama

[東京 1日 ロイター] - 国税庁が1日発表した2025年分の路線価(1月1日時点)は、全国平均で前年比2.7%上昇し、4年連続で前年を上回った。上昇率は前年の2.3%から拡大し、現行の調査方法で比較可能な2010年以降で最大となった。景気が緩やかに回復する中、全体的に上昇基調が続いている。

全国47都道府県のうち価格が上昇したのは35都道府県で、昨年の29都道府県から6県増えた。下落は12県で、昨年の16県から減少した。

最も上昇率が大きかったのは東京都で前年比8.1%上昇、昨年の5.3%から上げ幅が拡大した。都心部や住環境が優れた区域で住宅需要が旺盛。商業地も利便性向上や人流増加などが見込まれる地域を中心に上昇した。

都道府県庁所在地の最高路線価では、上昇したのは35都市で、昨年の37都市から減った。下落したのは鳥取市の1都市。横ばいは11都市で昨年の9都市から増えた。

<銀座「鳩居堂前」が40年連続トップ>

路線価のトップは、40年連続で東京都中央区銀座5丁目の銀座中央通り、いわゆる「鳩居堂前」で、1平方メートル当たり4808万円だった。前年から8.7%上昇し、3年連続でプラスとなった。

上昇率が最も大きかったのは、さいたま市大宮区桜木町2丁目の大宮駅西口駅前ロータリーで、前年比11.9%上昇した。周辺の大型再開発事業の進行などで上昇傾向にある。

路線価は、相続税や贈与税の税額算定の基準となる。毎年1月1日を評価時点とし1年間の地価変動などを考慮し、国土交通省の地価公示価格などを基にした時価の80%程度で算定している。

= 都道府県庁所在地都市の最高路線価 =

(1平方メートル当たり、単位万円、カッコ内は前年比上昇率)

1:東京都中央区銀座5丁目 銀座中央通り 4808(8.7%)

2:大阪市北区角田町 御堂筋       2088(3.2%)

3:横浜市西区南幸1丁目 横浜駅西口バスターミナル前通り 1720(1.4%)

4:名古屋市中村区名駅1丁目 名駅通り  1288(0.0%)

5:福岡市中央区天神2丁目 渡辺通り    968(2.5%)

ロイター
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