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再送-ブラジル財界・政界首脳、欧州で自国への投資を呼びかけ
4月24日、ブラジルの財界と政界の首脳が欧州でルラ大統領(写真)の大規模な財政支出方針を巡る懸念を和らげて、自国への投資を呼びかけている。22日、リスボンで撮影(2023年 ロイター/Rodrigo Antunes)
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[ロンドン 24日 ロイター] - ブラジルの財界と政界の首脳が欧州でルラ大統領の大規模な財政支出方針を巡る懸念を和らげて、自国への投資を呼びかけている。
ブラジルは昨年、コモディティー価格の持ち直しとタカ派的な姿勢の中央銀行によって、新興国市場を手がける投資家に好まれる投資対象になった。だが経済は新型コロナウイルスの影響によって低調な成長にとどまっている。
ロンドンで21日に開かれた投資家向け会議では、ルラ大統領が先週に議会へ提出した新たな財政枠組みに関する法案により、ルラ氏の積極的な社会福祉向け支出方針で財政赤字が膨張するとの懸念が和らぎ、ブラジルの魅力が高まったとの声が聞かれた。
TDセキュリティーズの中南米戦略ディレクター、ジョエル・ビルヘン・ロハノ氏はロイターに「ムードは明るい」と指摘。財政政策には「明確な抑制策、明確な規則」が盛り込まれていると述べた。
ルラ大統領も24日、自国への投資を呼び込むためにリスボンを訪問。安定性の回復に加え、再生可能エネルギーなどの部門における投資機会の促進を約束した。
だが多くの投資家にとって、不安が完全に解消されたわけではない。
キャピタル・エコノミクスの新興国市場担当チーフエコノミスト、ウィリアム・ジャクソン氏は「多くの事が間違った方向に進み得るように感じられる」と指摘。「この財政規則は、政府が歳入を大きく拡大できる場合にのみ機能する」と述べた。