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中国・四川省、家庭やオフィスへの電力供給制限

2022年08月17日(水)15時28分

 8月17日、中国・四川省は住宅、オフィス、ショッピングモールを対象とする電力制限を開始した。写真は2020年9月、四川省雅安市で撮影(2022年 ロイター/Tingshu Wang)

[17日 ロイター] - 中国・四川省は17日、住宅、オフィス、ショッピングモールを対象とする電力制限を開始した。猛暑と干ばつで深刻な電力不足に陥っていることが背景。国営メディアなどが報じた。

地元の国有電力会社によると、540万人が住む達州市では、17日を通して住宅、オフィス、ショッピングモールで数時間ごとに交代で停電を実施する。

住宅への電力供給が制限されるのはまれ。中国では電力不足時に家庭用・商業用電力の供給を優先するため、工業用電力の供給を制限することが多い。

17日付の四川日報によると、政府機関には冷房の設定温度を26度以上にし、エレベーターではなく階段を利用するよう通達が出ている。噴水、ライトショー、夜間の商業活動も禁止される。

四川省は14日、家庭への電力供給を優先するため、今月15─20日に工場の操業を停止するよう指示した。同省は電力の80%以上を水力発電に依存しているが、気温上昇と少雨を受けて発電量が減り、7月下旬以降、工業ユーザーの電力使用を制限している。

アナリストによると、熱波が続けば、四川省から電力の一部を購入している浙江省や江蘇省に電力不足が波及する恐れがある。

ロイター
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