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スイス国民投票、動物実験禁止案を否決 たばこ広告規制強化は承認
[チューリヒ 13日 ロイター] - スイスで13日、動物愛護団体が提起した医学・科学上の実験での動物使用禁止案について国民投票が実施され、反対79%、賛成21%で否決された。
禁止案支持者は、動物実験が倫理に反する上に必要ないと主張。しかし国内で大きな影響力を持つ製薬業界が、実験を禁止すれば経済的な打撃が大きいと警告し、反対運動を展開していた。製薬業界団体のトップは「われわれはこの有害な提案がはっきり否決されたのを喜ばしく思う。人々の健康と繁栄のために(動物実験が果たしている)中心的な役割を国民が認識していることが証明された」と述べた。
一方、たばこ広告規制強化の是非を問う国民投票は57%の賛成を集めて承認された。今後新聞や映画、インターネット、各種イベント、屋外広告板における広告が禁じられる。規制強化派は、これらの広告が若者の喫煙を促進していると訴えていた。
また株式発行による資金調達に1%を課税する「発行税」の廃止案と、報道機関に対する政府補助金を増額する提案は、いずれも国民投票で否決された。それぞれ反対票が63%と55%に上った。
マウラー財務相は、発行税廃止否決について、スイスに投資しようとしている企業に水を差すシグナルを発信したと失望感を表明した。