ニュース速報

ワールド

カナダ保健当局、コロナ規制の継続訴え 変異株の広がり警戒

2021年02月22日(月)08時08分

2月19日、カナダ連邦政府のテレサ・タム公衆衛生局長(写真)は新型コロナウイルス感染予防のための行動規制をさらに解除すれば、変異株の広がりにより感染の第3波が起こる恐れがあると指摘し、行動規制を維持するよう訴えた。オタワえ2020年11月撮影(2021年 ロイター/Patrick Doyle)

[オタワ 19日 ロイター] - カナダ連邦政府のテレサ・タム公衆衛生局長は19日、新型コロナウイルス感染予防のための行動規制をさらに解除すれば、変異株の広がりにより感染の第3波が起こる恐れがあると指摘し、行動規制を維持するよう訴えた。

カナダでは人口が最も多いオンタリオ州とケベック州で企業活動が段階的に再開され、集会規模の規制も緩和されている。

一方、タム氏は会見で、長期的な感染状況の見通しを踏まえると、行動規制緩和により1日当たりの感染者数は現在の約2900人から2万人に拡大する可能性があると指摘した。

「われわれはパンデミックの重要な時期にいる。より感染力の強い変異株の広がりを予想しており、規制を一段と緩和すれば感染は再び急速に広がるだろう」と警戒感を示した。

国内の医療当局者からは、新型コロナの変異株が感染の第3波を引き起こす恐れがあるとの懸念が相次いでいる。

オンタリオ州政府は19日、国内最大都市トロントのロックダウン(都市封鎖)措置を3月8日まで延長すると発表した。ダグ・フォード州首相は「警戒を緩めることはできない」と述べ、感染予防対策の継続を訴えた。

国内の新型コロナによる死者は2万1498人、感染者は83万7497人達している。変異株の感染者は全ての州で確認されている。

ロイター
Copyright (C) 2021 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ビジネス

中国万科の社債権者、返済猶予延長承認し不履行回避 

ビジネス

ロシアの対中ガス輸出、今年は25%増 欧州市場の穴

ビジネス

ECB、必要なら再び行動の用意=スロバキア中銀総裁

ワールド

ロシア、ウクライナ全土掌握の野心否定 米情報機関の
MAGAZINE
特集:教養としてのBL入門
特集:教養としてのBL入門
2025年12月23日号(12/16発売)

実写ドラマのヒットで高まるBL(ボーイズラブ)人気。長きにわたるその歴史と深い背景をひもとく

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    「食べ方の新方式」老化を防ぐなら、食前にキャベツよりコンビニで買えるコレ
  • 2
    【過労ルポ】70代の警備員も「日本の日常」...賃金低く、健康不安もあるのに働く高齢者たち
  • 3
    待望の『アバター』3作目は良作?駄作?...人気シリーズが直面した「思いがけない批判」とは?
  • 4
    日本がゲームチェンジャーの高出力レーザー兵器を艦…
  • 5
    週に一度のブリッジで腰痛を回避できる...椎間板を蘇…
  • 6
    【衛星画像】南西諸島の日米新軍事拠点 中国の進出…
  • 7
    【外国人材戦略】入国者の3分の2に帰国してもらい、…
  • 8
    懲役10年も覚悟?「中国BL」の裏にある「検閲との戦…
  • 9
    米空軍、嘉手納基地からロシア極東と朝鮮半島に特殊…
  • 10
    「信じられない...」何年間もネグレクトされ、「異様…
  • 1
    日本がゲームチェンジャーの高出力レーザー兵器を艦載、海上での実戦試験へ
  • 2
    人口減少が止まらない中国で、政府が少子化対策の切り札として「あるもの」に課税
  • 3
    「勇気ある選択」をと、IMFも警告...中国、輸出入ともに拡大する「持続可能な」貿易促進へ
  • 4
    「食べ方の新方式」老化を防ぐなら、食前にキャベツ…
  • 5
    【実話】学校の管理教育を批判し、生徒のため校則を…
  • 6
    「最低だ」「ひど過ぎる」...マクドナルドが公開した…
  • 7
    ミトコンドリア刷新で細胞が若返る可能性...老化関連…
  • 8
    自国で好き勝手していた「元独裁者」の哀れすぎる末…
  • 9
    【過労ルポ】70代の警備員も「日本の日常」...賃金低…
  • 10
    空中でバラバラに...ロシア軍の大型輸送機「An-22」…
  • 1
    日本がゲームチェンジャーの高出力レーザー兵器を艦載、海上での実戦試験へ
  • 2
    人口減少が止まらない中国で、政府が少子化対策の切り札として「あるもの」に課税
  • 3
    日本人には「当たり前」? 外国人が富士山で目にした「信じられない」光景、海外で大きな話題に
  • 4
    【銘柄】オリエンタルランドが急落...日中対立が株価…
  • 5
    日本の「クマ問題」、ドイツの「問題クマ」比較...だ…
  • 6
    「勇気ある選択」をと、IMFも警告...中国、輸出入と…
  • 7
    インド国産戦闘機に一体何が? ドバイ航空ショーで…
  • 8
    【衛星画像】南西諸島の日米新軍事拠点 中国の進出…
  • 9
    健康長寿の鍵は「慢性炎症」にある...「免疫の掃除」…
  • 10
    膝が痛くても足腰が弱くても、一生ぐんぐん歩けるよ…
トランプ2.0記事まとめ
Real
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中