ニュース速報

ワールド

米、イラクで親イラン勢力の施設に攻撃実施 国防総省発表

2020年03月13日(金)11時46分

 3月12日、米国防総省は、イラクにある親イラン武装勢力「カタイブ・ヒズボラ」の武器貯蔵施設5カ所に対し、「防御的な精密攻撃を行った」と発表した。米政府関係者が明らかにした。米国防総省で1月撮影(2020年 ロイター/Al Drago)

[ワシントン 12日 ロイター] - 米国防総省は12日、イラクにある親イラン武装勢力「カタイブ・ヒズボラ」の武器貯蔵施設5カ所に対し、「防御的な精密攻撃を行った」と発表した。イラクでは11日、バグダッド北方にある基地へのロケット弾攻撃で米軍兵士2人と英軍関係者1人が死亡した。

国防総省は声明で「これらの武器貯蔵施設には、米軍や連合軍を標的にするために使用された武器の貯蔵施設が含まれる」とし、米国による攻撃は「防御的かつ相応で、イランの支援を受けるシーア派武装組織がもたらす脅威に直接対応するものだ」と説明した。

米軍は今回の空爆で何人が死亡したかは明らかにしていない。米軍が1月に殺害したイラン革命防衛隊のソレイマニ司令官のような高官が攻撃を受けたとの情報はない。

エスパー米国防長官は、必要であれば再び対応すると表明。「イラクと中東に駐在する我々の軍隊を守るため必要な措置を講じる」と述べた。

米軍がカタイブ・ヒズボラを攻撃するのはここ数カ月で3度目。昨年12月には、イラクの基地への攻撃で米国人1人が死亡したことを受けて、20人以上の戦闘員を殺害した。

米軍は1月のドローン攻撃で、ソレイマニ司令官とともにカタイブ・ヒズボラの創設者アブ・マフディ・アルムハンディス氏も殺害している。

イラク軍は、米軍がイラクの4カ所を空爆したと発表した。

*内容を追加して再送します。

ロイター
Copyright (C) 2020 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ビジネス

英バークレイズ、イスラエルに武器供給する企業への投

ワールド

「外国人嫌悪」が日中印の成長阻害とバイデン氏、移民

ビジネス

FRB、年内利下げに不透明感 インフレ抑制に「進展

ワールド

インド東部で4月の最高気温更新、熱波で9人死亡 総
MAGAZINE
特集:世界が愛した日本アニメ30
特集:世界が愛した日本アニメ30
2024年4月30日/2024年5月 7日号(4/23発売)

『AKIRA』からジブリ、『鬼滅の刃』まで、日本アニメは今や世界でより消費されている

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1

    「2枚の衛星画像」が伝える、ドローン攻撃を受けたロシア空軍基地の被害規模

  • 2

    ロシア「BUK-M1」が1発も撃てずに吹き飛ぶ瞬間...ミサイル発射寸前の「砲撃成功」動画をウクライナが公開

  • 3

    ロシアの大規模ウクライナ空爆にNATO軍戦闘機が一斉起動

  • 4

    どの顔が好き? 「パートナーに求める性格」が分かる…

  • 5

    ポーランド政府の呼び出しをロシア大使が無視、ミサ…

  • 6

    米中逆転は遠のいた?──2021年にアメリカの76%に達し…

  • 7

    ロシア軍の拠点に、ウクライナ軍FPVドローンが突入..…

  • 8

    「レースのパンツ」が重大な感染症を引き起こす原因に

  • 9

    パレスチナ支持の学生運動を激化させた2つの要因

  • 10

    大卒でない人にはチャンスも与えられない...そんなア…

  • 1

    ロシア「BUK-M1」が1発も撃てずに吹き飛ぶ瞬間...ミサイル発射寸前の「砲撃成功」動画をウクライナが公開

  • 2

    「おやつの代わりにナッツ」でむしろ太る...医学博士が教えるスナック菓子を控えるよりも美容と健康に大事なこと

  • 3

    一瞬の閃光と爆音...ウクライナ戦闘機、ロシア軍ドローンを「空対空ミサイルで撃墜」の瞬間映像が拡散

  • 4

    AIパイロットvs人間パイロット...F-16戦闘機で行われ…

  • 5

    どの顔が好き? 「パートナーに求める性格」が分かる…

  • 6

    日本マンガ、なぜか北米で爆売れ中...背景に「コロナ…

  • 7

    「すごい胸でごめんなさい」容姿と演技を酷評された…

  • 8

    中国の最新鋭ステルス爆撃機H20は「恐れるに足らず」…

  • 9

    「2枚の衛星画像」が伝える、ドローン攻撃を受けたロ…

  • 10

    ウクライナ軍ブラッドレー歩兵戦闘車の強力な射撃を…

  • 1

    韓国で「イエス・ジャパン」ブームが起きている

  • 2

    ロシア「BUK-M1」が1発も撃てずに吹き飛ぶ瞬間...ミサイル発射寸前の「砲撃成功」動画をウクライナが公開

  • 3

    「おやつの代わりにナッツ」でむしろ太る...医学博士が教えるスナック菓子を控えるよりも美容と健康に大事なこと

  • 4

    最強生物クマムシが、大量の放射線を浴びても死なな…

  • 5

    ロシアが前線に投入した地上戦闘ロボットをウクライ…

  • 6

    「燃料気化爆弾」搭載ドローンがロシア軍拠点に突入…

  • 7

    世界3位の経済大国にはなれない?インドが「過大評価…

  • 8

    タトゥーだけではなかった...バイキングが行っていた…

  • 9

    一瞬の閃光と爆音...ウクライナ戦闘機、ロシア軍ドロ…

  • 10

    NASAが月面を横切るUFOのような写真を公開、その正体…

日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中