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トルコ、大部分のIS戦闘員を出身国に年内送還=内相

2019年11月20日(水)03時01分

トルコのソイル内相は18日、身柄を拘束した過激派組織「イスラム国」(IS)戦闘員の大部分を年内に出身国に送還すると述べた。 写真は送還されたドイツ人拘束者とその家族ら。ベルリンの空港で14日撮影(2019年 ロイター/FABRIZIO BENSCH)

[アンカラ 19日 ロイター] - トルコのソイル内相は18日、身柄を拘束した過激派組織「イスラム国」(IS)戦闘員の大部分を年内に出身国に送還すると述べた。

トルコはテロ組織と見なすクルド人民兵組織「人民防衛部隊(YPG)」に対する軍事作戦を実施し、シリア北東部で287人の戦闘員を拘束。このほかにも戦闘員の可能性がある数百人を拘束している。

ソイル内相はアンカラでロイターに対し、週内にIS戦闘員と疑われる6─7人を出身国に送還すると表明。送還先にはアイルランドとオランダが含まれることを明らかにした。

その上で「年内の送還数は手続きの進捗具合によるが、特に欧州については手続きが進められている」とし、「年内に大部分を送還できると考えている」と述べた。

国籍を取り消した国については、国際法に違反すると非難。「自国民を国籍がない状態にする権利はない」と述べた。

トルコは11日、拘束中のIS戦闘員の出身国への送還を開始したと発表。これまでにドイツに10人、米国と英国にそれぞれ1人を送還した。

ロイター
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