ニュース速報

ワールド

サムスン経営トップ、韓国特別検が逮捕状請求

2017年01月16日(月)19時29分

 1月16日、韓国の朴槿恵大統領の疑惑などを調べる特別検察は、贈賄などの容疑で、サムスングループの事実上トップで、サムスン電子の副会長を務める李在鎔氏(写真中央)の逮捕状を請求したと発表した。写真は12日、 政府から独立して捜査する特別検査官の事情聴取に連行される同氏(2017年 ロイター/Ahh Young-joon)

[ソウル 16日 ロイター] - 韓国の朴槿恵大統領の疑惑などを調べる特別検察は16日、サムスングループ[SAGR.UL]の事実上トップで、サムスン電子<005930.KS>の副会長を務める李在鎔氏について、贈賄容疑などで逮捕状を裁判所に請求した。

李在鎔氏は贈賄などの容疑の取り調べを受けるため、先週特別検事の事務所に出頭。聴取は22時間以上に及んだ。

特別検察の発表によると、李在鎔氏の容疑は、朴槿恵大統領の親友、崔順実被告への430億ウォン(3642万ドル)の賄賂支払い。さらに、横領と偽証も疑われている。裁判所は18日に逮捕状を審査し、発付の是非を判断する。

検察側は、崔順実被告が実質的に支配していた事業や財団に対するサムスングループの寄付が、サムスン物産<028260.KS>と第一毛織の合併を国民年金公団が2015年に後押ししたことと関係しているかを調べている。

国民年金公団の文亨杓会長はこの日、職権乱用で起訴された。

同氏は昨年12月、保健福祉相を務めていた2015年に、サムスン物産と第一毛織の合併を支持するよう国民年金公団に圧力をかけたことを認め、逮捕されていた。保健福祉省は国民年金公団を管轄する。

サムスンはこの日、特別検察の決定は理解し難い、と声明を発表した。

*本文1段落目の文章を一部修正して再送します。

ロイター
Copyright (C) 2017 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ビジネス

英サービスPMI4月改定値、約1年ぶり高水準 成長

ワールド

ノルウェー中銀、金利据え置き 引き締め長期化の可能

ワールド

トルコCPI、4月は前年比+69.8% 22年以来

ビジネス

ドル/円、一時152.75円 週初から3%超の円高
MAGAZINE
特集:世界が愛した日本アニメ30
特集:世界が愛した日本アニメ30
2024年4月30日/2024年5月 7日号(4/23発売)

『AKIRA』からジブリ、『鬼滅の刃』まで、日本アニメは今や世界でより消費されている

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1

    常圧で、種結晶を使わず、短時間で作りだせる...韓国の研究チームが開発した「第3のダイヤモンド合成法」の意義とは?

  • 2

    ロシア「BUK-M1」が1発も撃てずに吹き飛ぶ瞬間...ミサイル発射寸前の「砲撃成功」動画をウクライナが公開

  • 3

    「2枚の衛星画像」が伝える、ドローン攻撃を受けたロシア空軍基地の被害規模

  • 4

    「500万ドルの最新鋭レーダー」を爆破...劇的瞬間を…

  • 5

    ロシアの大規模ウクライナ空爆にNATO軍戦闘機が一斉…

  • 6

    「TSMC創業者」モリス・チャンが、IBM工場の買収を視…

  • 7

    ロシア軍の拠点に、ウクライナ軍FPVドローンが突入..…

  • 8

    中国のコモディティ爆買い続く、 最終兵器「人民元切…

  • 9

    「複雑で自由で多様」...日本アニメがこれからも世界…

  • 10

    どの顔が好き? 「パートナーに求める性格」が分かる…

  • 1

    ロシア「BUK-M1」が1発も撃てずに吹き飛ぶ瞬間...ミサイル発射寸前の「砲撃成功」動画をウクライナが公開

  • 2

    一瞬の閃光と爆音...ウクライナ戦闘機、ロシア軍ドローンを「空対空ミサイルで撃墜」の瞬間映像が拡散

  • 3

    「おやつの代わりにナッツ」でむしろ太る...医学博士が教えるスナック菓子を控えるよりも美容と健康に大事なこと

  • 4

    どの顔が好き? 「パートナーに求める性格」が分かる…

  • 5

    AIパイロットvs人間パイロット...F-16戦闘機で行われ…

  • 6

    日本マンガ、なぜか北米で爆売れ中...背景に「コロナ…

  • 7

    「2枚の衛星画像」が伝える、ドローン攻撃を受けたロ…

  • 8

    「すごい胸でごめんなさい」容姿と演技を酷評された…

  • 9

    ウクライナ軍ブラッドレー歩兵戦闘車の強力な射撃を…

  • 10

    ロシアの大規模ウクライナ空爆にNATO軍戦闘機が一斉…

  • 1

    韓国で「イエス・ジャパン」ブームが起きている

  • 2

    ロシア「BUK-M1」が1発も撃てずに吹き飛ぶ瞬間...ミサイル発射寸前の「砲撃成功」動画をウクライナが公開

  • 3

    「おやつの代わりにナッツ」でむしろ太る...医学博士が教えるスナック菓子を控えるよりも美容と健康に大事なこと

  • 4

    最強生物クマムシが、大量の放射線を浴びても死なな…

  • 5

    ロシアが前線に投入した地上戦闘ロボットをウクライ…

  • 6

    「燃料気化爆弾」搭載ドローンがロシア軍拠点に突入…

  • 7

    世界3位の経済大国にはなれない?インドが「過大評価…

  • 8

    タトゥーだけではなかった...バイキングが行っていた…

  • 9

    一瞬の閃光と爆音...ウクライナ戦闘機、ロシア軍ドロ…

  • 10

    NASAが月面を横切るUFOのような写真を公開、その正体…

日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中