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米国防長官「南シナ海に万里の長城」発言、歴史を誤解と中国反発

2016年07月01日(金)13時25分

 6月30日、米国のカーター国防長官が、中国は南シナ海に「自らを孤立させる万里の長城」を築くべきでないと警告したことについて、中国は、歴史を学び直したほうがいいと批判した。写真は南シナ海で2015年5月撮影。提供写真。(2016年 ロイター/U.S.Navy)

[北京 30日 ロイター] - 米国のカーター国防長官が、中国は南シナ海に「自らを孤立させる万里の長城」を築くべきでないと警告したことについて、中国は30日、歴史を学び直したほうがいいと批判した。

6月にシンガポールで開催されたアジア安全保障会議では、南シナ海のほぼ全域の領有権を主張する中国に対し、埋め立てや軍事拠点化などの挑発的な行動を控えるように、米国やアジア諸国が圧力をかけた。カーター長官の発言はこの際に行われたもの。

中国国防省の呉謙報道官は30日、「中国の歴史を勉強した者ならだれでも知っているが、万里の長城は守りを固め、侵入者を退けるものだ。友好的な使節や自由貿易を妨げたりはしない」と指摘した。

さらに「『中国は自らを孤立させている』という間違った批判を展開することで、実際に中国を孤立させようと試みても、それはまったくの無駄骨に終わるだろう」と語った。

ロイター
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