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米当局、ミャンマーの港湾・空港の貿易規制を一時解除

2015年12月08日(火)16時59分

 12月7日、米国はミャンマーに対する貿易規制を一時的に緩和し、同国の港湾や空港への貨物の受け入れを6か月間認めると、米当局者が7日明らかにした。11月のミャンマー総選挙で圧勝したアウン・サン・スー・チー氏(写真)率いる野党、国民民主連盟(NLD)を支援する取り組みの一環。ヤンゴンで11月撮影(2015年 ロイター/Soe Zeya Tun)

[ワシントン 7日 ロイター] - 米国はミャンマーに対する貿易規制を一時的に緩和し、同国の港湾や空港への貨物の受け入れを6か月間認めると、米当局者が7日明らかにした。11月のミャンマー総選挙で圧勝したアウン・サン・スー・チー氏率いる野党、国民民主連盟(NLD)を支援する取り組みの一環。

政策転換は、NLDが総選挙に勝利して国政を担うことになったのを受けたもの。米経済制裁リストの対象者が運営する港湾や空港にも、この措置を適用するという。

米国は長年軍政下にあったミャンマーの民主化を促すため、2011年の民政移管後は同国への経済制裁を徐々に緩和してきた。しかし米当局者は7日、ミャンマー旧軍事政権とつながりを持つ個人や組織に対する制裁が、海上貨物や航空貨物の流れを妨げるという予期せぬ結果をもたらしたと認めた。

ロイターは先月、米大手銀行のシティグループ 、バンク・オブ・アメリカ 、PNC などがミャンマーとの貿易に関連する金融取引を控えていると報じた。ミャンマー有数のターミナル港である「アジア・ワールド」を運営するのが米制裁対象者の実業家であることが判明したためとみられる。

ロイター
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