商品市場が急落、次期FRB議長指名受けたドル高が圧迫
アラブ首長国連邦のドバイで、宝石店に陳列された金塊と金貨。1月撮影。REUTERS/Amr Alfiky/File Photo
Naveen Thukral
[シンガポール 2日 ロイター] - 2日のコモディティー(商品)市場は急落した。次期米連邦準備理事会(FRB)議長にケビン・ウォーシュ元FRB理事が指名されたことをきっかけに、金、銀、原油、工業用金属を中心に下げがきつかった。貴金属市場は2営業日続落となった。1月に金と銀は一時、それぞれ30%と71%大幅に上昇し、過去最高値を付けていた。
金は一時、5%下落し、2週間超ぶりの安値を付けたほか、銀も一時、7%超下落した。
投資家が損失を補うために他の資産を投げ売りしたことから、株式市場にも下げが波及し、代表的な全世界株指数「MSCIオール・カントリー・ワールド指数(ACWI)」は2日、0.5%下落。1月27日に付けた過去最高値から1.5%安となった。
原油先物は数カ月ぶりの高値から後退し、5%近く下落。ロンドン金属取引所(LME)の銅も3%下落した。
「恐怖指数」として知られるシカゴ・オプション取引所(CBOE)のVIX指数も20の大台に接近しており、投資家の不安を反映した。
トランプ大統領は先月30日、次期FRB議長にウォーシュ元FRB理事を指名。ウォーシュ氏が他の候補者のように積極的な緩和は行わないとの市場の見方がドルを押し上げた。ドルが上昇すると、他の通貨保有者にとってコモディティー価格は上昇し、需要の圧迫を招く。
コモンウェルス銀行(CBA)の商品ストラテジスト、ビベック・ダール氏は「市場が米国株と並行して貴金属を売却している動きは、投資家がウォーシュ氏をよりタカ派的だとみていることを示唆する」と指摘。「ドル高は、貴金属をはじめ、原油や卑金属など他の商品にも圧力をかけている」と述べた。
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