次期FRB議長、FOMC説得に「難しい舵取り」=アトランタ連銀総裁
写真は米アトランタ地区連銀のボスティック総裁。南アフリカのケープタウンで2023年8月撮影。REUTERS/Esa Alexander
Ann Saphir
[2日 ロイター] - 米アトランタ地区連銀のボスティック総裁は2日、トランプ大統領が次期連邦準備理事会(FRB)議長に指名したケビン・ウォーシュ元FRB理事について、FRBを率いるにあたり「極めて重い任務」を負うことになるとし、金融政策を決定する連邦公開市場委員会(FOMC)のメンバーを自身の方針に賛同させることを目指す場合、一段と難しい舵取りが迫られるとの見方を示した。
ボスティック氏はアトランタのロータリークラブで行った講演で、ウォーシュ氏は「自身が望む方向に政策を動かしたい場合、FOMC委員を説得しなければならなず、そのためには委員との関係を築かなければならない」と指摘。「信頼を得なければならず、自身の判断力や指導力を示すことも求められる。こうしたことは一朝一夕には実現しない」と語った。
トランプ大統領は、政策金利は低水準にあるべきとの自身の考えにウォーシュ氏が同意していることも同氏を次期議長に指名した理由の1つとしている。
ボスティック氏は、FRBは2026年は利下げを実施すべきではないとの考えを示し、複数のFRB当局者がこうした見解を共有していると指摘。現在の力強い経済と安定した労働市場を踏まえると「利下げを実施すれば、インフレ率を目標に戻したり、目標に戻す軌道に乗せたりすることが極めて難しくなる」とし、「今は忍耐が必要な局面だ」と語った。
米経済については、減税措置や規制緩和の効果を織り込む前の段階でも底堅さがみられたと言及。今年上半期は力強い経済パフォーマンスが続くとの見方を示した。同時に、インフレは高止まりすると予想。関税措置に起因するインフレ圧力はまだ完全には収束していないとし、インフレとの闘いが終わったと見なすのは尚早と語った。
ボスティック総裁は任期満了に伴い今月28日に退任する。約8年半にわたりアトランタ地区連銀総裁を務めた。
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