ECB、金利調整急がず 市場予想に違和感なし=25年12月理事会議事要旨
写真は欧州中央銀行(ECB)のラガルド総裁。ドイツ・フランクフルトで2025年12月撮影。REUTERS/Heiko Becker/File Photo
[フランクフルト 22日 ロイター] - 欧州中央銀行(ECB)が22日公表した2025年12月の理事会の議事要旨から、インフレ率が目標近辺で推移する中、ECB当局者らは金利調整を急いでいないことが分かった。また当局者らは、2026年を通じて金利が据え置かれるとの市場の見方に違和感を持っていないことも明らかとなった。
ECBは12月の理事会で、政策金利を据え置くと決定した。据え置きは4会合連続で、予想通り。同時に発表した景気予測では、成長率とインフレ率の見通しを一部上方修正した。市場はこれを、政策緩和のハードルが極めて高いというシグナルと受け止めた。
議事要旨は、「理事会は忍耐強く対応することができる。ただし、これは行動を躊躇(ちゅうちょ)している、あるいはどちらか一方向に偏った金融政策を取ると誤解されるべきではない」と指摘。「全体として、ECBは現在、金融政策の観点から良好な状況にあるが、だからといって政策スタンスが固定されていると見なされるものではない」と政策の柔軟性を強調した。
また、「一部」の当局者がインフレのリスクが下振れする方向に傾いているとの見方を示した一方、「少数」の当局者は上振れへの懸念を示唆。ECBの次回の政策変更がいつであれ、その方向性すら不確実であることが示唆される中、要旨は「次の政策変更がどちらかの方向に向かうという印象を与えず、引き締めまたは緩和のバイアスを示唆しないことが重要だった」とした。
さらに、市場が年内は金利が据え置かれるとの見方を織り込む中、当局者が市場の足元の見通しに違和感がないことも議事要旨は示唆。「理事会の中期的な方向性を考慮すると、現在の市場の政策金利見通しは最新の政策決定と整合しており、理事会の政策反応関数とも合致していると考えられる」と述べた。
ECBの次回理事会は2月5日に開催される。





