ウェイモ、自動運転車のソフト更新へ 停電で立ち往生
12月24日 米アルファベット傘下の自動運転開発会社ウェイモは23日、カリフォルニア州サンフランシスコ市で20日発生した大規模停電によりロボタクシーが停止し、交通渋滞を引き起こしたことを受け、自動運転車の運行ソフトウエアを更新し、緊急時対応手順を改善する方針を示した。写真はウェイモのロボタクシー。11月26日、ニューヨーク市マンハッタンで撮影(2025年 ロイター/Brendan McDermid)
David Shepardson
[ワシントン 23日 ロイター] - 米アルファベット傘下の自動運転開発会社ウェイモは23日、カリフォルニア州サンフランシスコ市で20日発生した大規模停電によりロボタクシーが停止し、交通渋滞を引き起こしたことを受け、自動運転車の運行ソフトウエアを更新し、緊急時対応手順を改善する方針を示した。
停電は電力会社PG&Eの変電所火災によるもの。市内の3分の1で停電が起き、約13万人が影響を受けた。
ソーシャルメディアに投稿された複数の動画では、停電によって信号機が作動しなくなった交差点で、ハザードランプを点灯させたまま停止するウェイモのロボタクシーの様子が確認された。
ウェイモは、自社の自動運転車について、信号の消えた交差点を「一時停止」として処理するように設計されているが、場合によってはシステムへの確認を求めることがあると説明。
「20日は信号が消えた箇所を7000回以上正常に通過したが、停電の影響で確認要請が集中した」とし「これにより処理待ちが発生し、一部のケースで対応が遅れ、すでに混乱していた道路の渋滞に拍車をかけた」とした。
ウェイモによると、こうした確認プロトコルは導入初期には有効だったが、現在の事業規模に合わせて改良を進めているという。全車両向けのアップデートを実施し、車両に「特定の停電状況」を認識させることで、より的確な走行を可能にする。あわせて、今回の事案から得た教訓を緊急時対応に反映させる方針だ。
同社はサンフランシスコを含むベイエリアやロサンゼルス、アリゾナ州フェニックス都市圏、テキサス州オースティン、ジョージア州アトランタで計2500台以上の車両を運行。サンフランシスコでは21日に配車サービスを再開した。
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