午前の日経平均は小幅続伸、利益確定が上値抑制 マイナス圏と往来
前場の東京株式市場で日経平均は小幅に続伸し、前営業日比39円73銭高の5万0442円12銭となった。写真は東京証券取引所で2020年10月撮影(2025年 ロイター/Issei Kato)
Noriyuki Hirata
[東京 23日 ロイター] -
日経平均は小安く始まった後、短時間でプラスに転じ、前日終値を挟んだ値動きとなった。「クリスマス休暇が意識される中で商いが薄く、方向感が出にくくなっている」(ちばぎんアセットマネジメントの森田潤調査部長)との声が聞かれた。
米国市場ではハイテク株高となったが、国内のAI・半導体関連株は前日に上昇が目立っていたこともあり、利益確定売りが上値を抑えた。
一方、国内金利の低下が全体相場を支え、TOPIXは小じっかりだった。日銀による利上げ継続への思惑から銀行はしっかり。「企業業績に対する市場予想も良くなってきており、全般は堅調といえる」(森田氏)との声が聞かれた。
TOPIXは0.56%高の3424.27ポイントで午前の取引を終了した。東証プライム市場の売買代金は2兆0411億2100万円だった。東証33業種では、値上がりは証券や医薬品、空運など30業種、値下がりは非鉄金属や輸送用機器、ガラス・土石製品の3業種だった。
みずほフィナンシャルグループ、ソニーグループがしっかり。武田薬品工業は年初来高値を更新した。一方、前日に決算を発表したしまむらが大幅安。ホンダやキオクシアホールディングスは軟調だった。
東証プライム市場の騰落数は、値上がりが1258銘柄(78%)、値下がりは299銘柄(18%)、変わらずは47銘柄(2%)だった。





