米高級百貨店サックスが破産法申請検討 月末に巨額債務の返済迫る=報道
ブルームバーグは22日、米高級百貨店サックス・フィフス・アベニューの親会社が巨額の債務返済を前にした最終手段として、連邦破産法11条(日本の民事再生法に相当)を裁判所に申請することを検討していると報じた。写真はニューヨークで同店舗の前を歩く買い物客、2023年12月撮影(2025年 ロイター/Mike Segar)
[22日 ロイター] - ブルームバーグは22日、米高級百貨店サックス・フィフス・アベニューの親会社が巨額の債務返済を前にした最終手段として、連邦破産法11条(日本の民事再生法に相当)を裁判所に申請することを検討していると報じた。
親会社サックス・グローバルは今月末に1億ドル超に上る債務返済を控えており、緊急資金の調達もしくは資産売却も含めてキャッシュを増やそうとしているが、限られた選択肢しかないという。
サックスのスポークスマンは報道を受けて、「強力で安定した将来を確保するための全ての方策を検討している」とコメントした。
ブルームバーグによると、一部のサックス債権者らが最近、資金ニーズを査定するための非公式の協議を開いた。破産手続き中の企業に対する融資である、事業再生融資(DIPファイナンス)に焦点が当てられているという。
インフレ圧力の高まりと労働市場の軟化で、米国では高級品を含む非必需品への支出が圧迫されており、サックスは米国内の需要喚起にも苦戦している。





