タイ中銀、金取引規制を財務省に要請 追加利下げの用意ある=総裁
Kitiphong Thaichareon Orathai Sriring
[バンコク 18日 ロイター] - タイ中央銀行のウィタイ総裁は18日、金取引の急増がバーツ上昇につながっているとして、財務省に金取引を規制するよう要請していることを明らかにした。また、必要であれば金融政策をさらに緩和する可能性があると付け加えた。
ビジネスフォーラムで講演し、「バーツが急伸した日、金取引はバーツを押し上げるフローの約半分を占めている。中銀は可能な限りあらゆる手段を講じている。外国為替法はあるが、金取引は対象外で、金取引を規制する者が必要だ」と述べた。
中銀がバーツに対して行動を起こしているのはバーツの価値を決定するためではなく、ボラティリティーを下げるためだと強調した。
また、同国経済が今四半期に改善する可能性があるとの見解を示した。
中銀は前日、政策金利を0.25%引き下げ、3年ぶりの低水準となる1.25%とした。
総裁は「経済は多数の問題に直面しており、融資と投資を増やす必要がある」とし「利下げの用意はあるが、多くの弾薬は残されていない」と述べた。
一部のエコノミストは来年2月25日の政策決定会合での利下げを予想している。
タイは、米国の関税、高水準の家計債務、バーツ高、カンボジアとの国境紛争、来年2月8日の総選挙を控えた政治の不透明感など、多くの課題に直面している。





