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中国リチウム価格1年半ぶり高値、採掘許可取り消しで供給懸念

2025年12月18日(木)08時30分

写真はリチウムのサンプル。11月6日、上海で撮影。REUTERS/Maxim Shemetov

[上海 17日 ロイター] - 中国の広州先物取引所で最も活発に取引されている炭酸リチウムの先物価格が17日、取引時間中に一時1トン=10万9860元(1万5592.27ドル)と昨年6月以来、約1年半ぶりの高値を付けた。当局が採掘許可を取り消す見通しであることが分かり、供給逼迫懸念が台頭した。

終値は10万8620元で、前日から7.61%上昇した。

江西省宜春市自然資源局は12日、リチウムなどの採掘許可27件について、来年1月22日までの協議期間を経て取り消す計画だと発表した。

許可はいずれも既に失効している。中国系証券会社ギャラクシー・フューチャーズのアナリストらは顧客向けのノートで、取り消された許可証はいずれも操業中の鉱山が対象外のため、供給への影響は限定的だと指摘したが、投資家の間では将来の供給への懸念が台頭し、炭酸リチウム価格を押し上げた。

対象のうちリチウム含有陶磁石鉱山の採掘許可を持つ江西特種電機は17日、地元当局に異議を申し立てたと発表した。宜春市自然資源局は許可証が2024年9月15日に失効したとしている。

ロイター
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