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企業は来年の物価上昇予測、関税なお最大の懸念=米地区連銀調査

2025年12月17日(水)23時20分

ニューヨーク証券取引所、2023年撮影。REUTERS/Eduardo Munoz

[ワシントン 17日 ロイター] - 米地区連邦準備銀行の四半期調査によると、企業の財務責任者は引き続き関税を最大の懸念事項として挙げており、来年は平均して物価が4.2%上昇すると見込んでいる。近いうちに2%のインフレ目標を達成できないのではないかという連邦準備理事会(FRB)の懸念を一層強める可能性がある。

調査は548人の最高財務責任者(CFO)を対象に、アトランタ地区連銀とリッチモンド地区連銀がデューク大学フクア経営大学院と共同で11月11日から12月1日に実施した。自社と米国経済全体を巡る景況感が低下。楽観指数は60.2で、第3・四半期の62.9から低下し、トランプ大統領の選挙勝利後の2024年末に記録した直近の最高値66も下回った。

26年の見通しについては、雇用は最近の調査と同様に1.7%の増加が予想され、経済は約1.9%の成長が見込まれている。新規採用を行うと回答した企業は半数に満たない40%で、20%弱は全く採用を行わないと回答し、約9%は人員削減を予定している。

今回の調査の学術ディレクターを務めたジョン・グラハム氏は「今四半期の調査では価格の伸びが引き続き高い水準にあることが示された」と述べ、企業の半数が3.5%以上の物価上昇を見込んでいると語った。

ロイター
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