ブラジル中銀、4会合連続で金利据え置き タカ派姿勢維持
写真はブラジリアのブラジル中銀。2024年12月撮影。 REUTERS/Ueslei Marcelino
Marcela Ayres
[ブラジリア 10日 ロイター] - ブラジル中央銀行は10日の金融政策委員会(COPOM)で、政策金利を15%に据え置いた。据え置きは4会合連続。現在の金利水準を「非常に長期間」維持する必要性を強調し、タカ派的な姿勢を堅持した。
金利据え置きは全会一致で決定。ロイターのエコノミスト調査でも、41人全員が据え置きを予想していた。15%の政策金利は2006年7月以来の高水準。
据え置きは広く予想されていたため、投資家はほとんど修正されなかった政策声明に注目し、経済に冷え込みの兆しが見られる中、緩和サイクル開始時期に関する手がかりを探ろうとした。
政策当局者らは労働市場の「底堅さ」に言及した。先月には労働市場は「依然として力強さを示している」としていた。
11月の会合以降に発表された第3・四半期の国内総生産(GDP)は前期比0.1%増と小幅な伸びにとどまり、家計消費の低迷が経済活動を圧迫する中、勢いを失っている。
消費者物価指数の伸びも、食品や原油などの商品価格の下落を背景に前年比で引き続き鈍化している。10日発表された11月のインフレ率は前年比4.46%と1年余りぶりの低水準となった。中銀が注視しているインフレ期待も後退した。
ガリポロ中銀総裁は、インフレ率とインフレ期待は改善しているものの、依然として中銀目標の3%を上回っていると指摘した。
また、政策変更の時期を事前に発表する必要はないとし、決定は継続的なデータの評価次第だと強調した。





