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ネトフリのワーナー買収、動画配信加入者が差し止め求め集団訴訟

2025年12月10日(水)08時32分

写真はネットフリックスとワーナー・ブラザースのロゴ。12月5日撮影。REUTERS/Dado Ruvic

Mike Scarcella

[9日 ロイター] - ネットフリックス 

ネットフリックスのワーナー買収計画、差し止め求める集団訴訟

米動画配信大手ネットフリックスがメディア大手ワーナー・ブラザース・ディスカバリー(WBD)の事業部門を720億ドルで買収する計画は反トラスト法(独占禁止法)に抵触し、競争を低下させて値上げにつながり、利用者が不利益を被るとして買収差し止めを求める訴訟が8日、米西部カリフォルニア州の連邦地裁に起こされた。

原告は法律事務所バシー・ダンで、WBDが抱える定額制動画ストリーミングサービス「HBO Max」の加入者らを代表する集団訴訟とした。

ネットフリックスによる買収計画には米連邦議会の議員らが厳しい姿勢で疑問を投げかけており、規制当局は反トラスト法に基づいて厳正に審査する見通しだ。一方、メディア大手パラマウント・スカイダンスは8日、WBDに対して1084億ドルでの敵対的な買収提案を発表した。

訴状は「ネットフリックスは、WBDのような本格的なライバルとの競争に直面しているにもかかわらず、サブスクリプション料金を引き上げる意向を繰り返し示してきた」と指摘。WBDを買収すればネットフリックスと最も競っているライバルの「HBO Max」が消滅し、ネットフリックスが「ハリー・ポッター」やDCコミックス、「ゲーム・オブ・スローンズ」を含めたWBDの看板作品を支配することになると主張している。

ネットフリックスはコメントの要請に即座には応じなかった。原告側の主任弁護士らは声明を差し控えた。

原告のバシー・ダンはこれまでも、娯楽大手や金融企業を相手取って反トラスト法を巡る訴訟を手がけている。

ロイター
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