コロンビア沖に漂着した遺体、ペトロ大統領が「空爆被害」と示唆 米軍関与には言及せず
Colombia’s President Shares Video of Suspected US Airstrike Victims
「薬物を米国に流入させるなら攻撃対象になり得る」とするトランプ(12月8日、ホワイトハウス) REUTERS/Jonathan Ernst
<「ミサイルで死ぬのは貧しい漁師たちだ。一方で、麻薬テロに関与した元大統領たちは恩赦を受けている」>
コロンビアのグスタボ・ペトロ大統領が、カリブ海沿岸で発見された遺体の映像をSNSで公開し、海上での空爆による犠牲の可能性を示唆した。
コロンビア北部ラ・グアヒーラ州で発見された2人の遺体は海に浮かんでいたと、ペトロは12月8日にX(旧ツイッター)に投稿した。2人が空爆によって命を落とした可能性があるとして、法医学当局とベネズエラ政府に対し身元確認を求めた。ただし、米国の関与については明言していない。
SNS上では、コロンビアの公共メディアの情報として「2人は米軍によるカリブ海での爆撃の犠牲者とみられる」との指摘も出ている。
ペトロは同日の演説で、ラテンアメリカにおける米軍の作戦や威圧的な姿勢を非難。「米国は、自分たちの意のままに我々を従わせようとしている」と述べ、米国の圧力に強く反発した。
ドナルド・トランプ米大統領は、コロンビアを含む国々が「薬物を米国に流入させるなら攻撃対象になり得る」と発言しており、軍事的措置の可能性を示唆した。ベネズエラに対しても、ニコラス・マドゥロ大統領の退陣を公然と要求するなど、地域全体の緊張が高まっている。






