中国人民銀、一部銀行の債券投資調査 利益やリスクに焦点=関係筋
2025年5月7日、北京の中国人民銀行本部前で撮影。REUTERS/Tingshu Wang
[上海 3日 ロイター] - 中国人民銀行(中央銀行)の一部支店は最近、債券投資動向を銀行から聞き取り、リターン狙いの古い銘柄売却や金利リスクの高まりについて調査した。3人の関係筋が3日明らかにした。
調査では、銀行の債券投資の規模や銘柄構成、保有債券からのリターンが銀行の純利益にどのような影響を与えるかについても尋ねたという。関係筋は「今回の調査は、(債券投資の)会計上の区分、利益、リスクの3分野に焦点を当てている」と指摘した。
中国人民銀行のコメントは得られていない。
業界関係者によると、一部の銀行は満期保有目的で保有していた債券を年末を前に原価勘定から売却して利益を確定した。ただ会計規則が厳しいため、上場金融機関の間ではまれだという。
中国の債券市場は、数年にわたる上昇の後、今年は軟調に推移。指標10年物国債利回りは下半期に20ベーシスポイント(bp) 近く上昇、新規に購入した国債の多くが帳簿上は損失となっている。





