午後3時のドルは156円付近へ下落、米休暇前に調整売りか
11月27日、午後3時のドル/円は、前日ニューヨーク市場の終盤からドル安/円高の156円付近で取引されている。写真は米ドル紙幣。2022年2月撮影(2025年 ロイター/Dado Ruvic)
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Shinji Kitamura
[東京 27日 ロイター] - 午後3時のドル/円は、前日ニューヨーク市場の終盤からドル安/円高の156円付近で取引されている。きょうは米国が感謝祭で休場となるため、日中から取引は手控えムードで、持ち高調整的な小口売りに押されたという。
ドルは朝方の156円前半から155円後半へ、上値の重い展開となった。目立った手掛かりはなかったが「日銀の12月利上げの可能性が意識されており、来週の植田和男総裁の講演などに対する関心が普段以上に高まっている」(りそなホールディング スのシニアストラテジスト、井口慶一氏)ことも、円の底堅さとなった。
植田総裁は来月1日に名古屋で経済界代表者と懇談し、あいさつする予定。
日銀の野口旭審議委員はこの日、大分県で会見し、自身の政策スタンスは9月時点と変わっていないとの考えを明らかにした。同氏は9月、10月会合ともに政策金利の据え置きに賛成票を投じている。
格付け会社フィッチ・レーティングスは26日、高市政権の経済対策について、中期的に財政政策を大幅に緩和させ、格付けの主な決定要因である政府債務の国内総生産(GDP)比に圧力がかかる場合、現在「A」のソブリン格付け(見通しは安定的)にとってリスクが高まる可能性があるとの見方を公表した。
市場では「財政問題は円相場のテーマのひとつとなっているが、きょうの時点で影響はあまり見られなかった」(大手銀のトレーダー)という。
円は対ドル以外でも総じて小動きだった。
ドル/円 ユーロ/ドル ユーロ/円
午後3時現在 155.96/156.01 1.1602/1.1603 180.95/181.01
午前9時現在 156.20/156.24 1.1601/1.1603 181.24/181.25
NY午後5時 156.47/156.49 1.1594/1.1597 181.41/181.45





