注意深く適切に、遅すぎず早すぎずやらなければならない=政策調整で野口日銀委員
11月27日、日銀の野口旭審議委員は、大分県金融経済懇談会後の記者会見で、政策調整について「非常に注意深く適切に、遅すぎず早すぎずやらなければならない状況に入っている」と述べた。都内の日銀本店で昨年3月撮影(2025年 ロイター/Kim Kyung-Hoon)
Takahiko Wada
[大分市 ロイター 27日] - 日銀の野口旭審議委員は27日、大分県金融経済懇談会後の記者会見で、政策調整について「非常に注意深く適切に、遅すぎず早すぎずやらなければならない状況に入っている」と述べた。基調的な物価上昇率は2%を依然下回っているものの、物価目標に近づくほど「政策調整が遅れることによるさまざまなゆがみや経済・物価を上振れさせてしまうマイナス面が強くなる」と述べた。
市場では12月か来年1月の利上げ観測が強まっている。野口委員は「どのくらいのペースで政策調整していくかは今後のデータ次第」とも述べた。
野口委員は、為替円安の物価への影響に警戒感を示した。食料インフレが今後収まっていくとの見通しを巡って「為替次第でその見通しがかなり後ずれする可能性が十分ある」と指摘。また「ここからさらに円安が過度に進むとか、それが定着するとなると、基調物価に影響してくる可能性は十分にある」と語った。





