香港高層住宅群で大規模火災、44人死亡・279人不明 修繕会社の3人逮捕
2025年11月26日、香港の大埔にある集合住宅、炎に包まれる竹の足場 REUTERS/Tyrone Siu
Tyrone Siu Joyce Zhou Jessie Pang
[香港 27日 ロイター] - 香港北部・新界地区大埔(タイポ)の高層住宅群で26日に発生した大規模な火災で、少なくとも44人が死亡、300人近くが行方不明となっている。警察は27日、危険な資材を使った修繕工事での「重大な過失」が原因となった可能性があるとし、建設会社の3人を逮捕した。
火災発生からほぼ1日が経過したが、上層階に残された可能性のある住民の救助には至っていない。
警察は、建物の修繕工事で使用されていた竹の足場や発泡材によって火が燃え広がった可能性を指摘。防火基準を満たしていないとみられる防護用のメッシュシートやプラスチックで建物が覆われ、火災を免れた建物の一部の窓は発泡材で密閉されていたことが判明した。
香港警察は「建設会社の責任者らが重大な過失を犯し、今回の事故を引き起こし、制御不能な火災で多数の死傷者を出したと考えるに足る理由がある」とし、1年にわたる修繕工事を請け負っていた建設会社の幹部2人と技術コンサルタント1人を過失致死の容疑で逮捕した。地元メディアの報道によると、27日朝には管理会社を捜索、文書を押収した。
住宅群は8棟、およそ2000戸が入る32階建て。消防によると、26日の現地時間午後2時51分(日本時間午後3時51分)に火災が発生したとの通報があった。強風にあおられ8棟のうち7棟に火がまわった。
27日朝の段階で、4棟で火災を鎮圧、残り3棟で引き続き消火活動が行われているという。発生から22時間後の現場の映像では少なくとも2棟から依然として炎が上がる様子が映っている。
建物を覆っていた建設用の緑色の網や竹の足場は伝統的な中国建築で広く使用されているが、安全性の問題から当局は3月、竹の足場利用を段階的に廃止する措置を打ち出し、公共工事の50%に金属製足場の使用を義務付けると発表していた。
死亡した44人の中に消防士1人が含まれており、45人が重体で入院しているという。香港の李家超(ジョン・リー)行政長官は、約279人と連絡が取れておらず、約900人が8カ所の避難所に避難していると述べた。
中国国営中央テレビ(CCTV)によると、習近平国家主席は火災を鎮火し死傷者や損害を最小限に抑えるために「全力を尽くす」よう求めた。
香港で起きた火災としては、1996年11月に九龍中心部の商業ビルで41人が死亡した火災以来最悪となる。
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