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NZ補給艦、今月台湾海峡を通過 中国軍が追跡・模擬攻撃か

2025年11月27日(木)15時57分

 ニュージーランド海軍最大の艦艇である補給艦「アオテアロア」が今月、台湾海峡を通過していたことが分かった。写真は2023年4月、中国福建省平潭島で撮影(2025年 ロイター/Thomas Peter)

Lucy Craymer Greg Torode Yimou Lee

[ウェリントン/香港/台北 27日 ロイター] - ニュージーランド海軍最大の艦艇である補給艦「アオテアロア」が今月、台湾海峡を通過していたことが分かった。コリンズ国防相がロイターに明らかにした。

コリンズ氏は同艦が5日に南シナ海から台湾海峡を経由し、北アジア地域へ向けて航行したと述べた。

関係筋によると、中国軍が同艦を追跡・監視し、航空機による模擬攻撃も行われた。

コリンズ氏は中国軍の活動についてのコメントは避けたものの、今回の航行は国際法に則っており、「これには国連海洋法条約で保障されている航行の自由の権利の行使も含まれる」と述べた。

ニュージーランド海軍による台湾海峡通過が公表されたのは昨年9月以来で、この時はオーストラリア海軍の艦艇も同行していた。

中国国防省はコメントの要請に応じていない。

台湾国防部(国防省)は声明で、台湾軍は「地域のあらゆる軍事活動を包括的に把握し、適切に対応することで、国防の安全を確保している」と述べた。詳細には踏み込まなかった。

韓国で建造されたアオテアロアは重火器を搭載していないが、ヘリコプターを運用できる設備を備える。主に洋上での燃料や物資の補給に用いられている。

ロイター
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