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米FRB、インフレリスクなく「短期的に」利下げ可能=NY連銀総裁

2025年11月21日(金)21時57分

ニューヨーク連銀総裁、2025年9月4日撮影 REUTERS/Kylie Cooper/File Photo

Howard Schneider

[ワシントン 21日 ロイター] - 米ニューヨーク連銀のウィリアムズ総裁は21日、連邦準備理事会(FRB)はインフレ目標にリスクを与えることなく「短期的に」利下げが可能との見方を示した。

総裁はチリ中銀のイベント向け原稿で、インフレ進展の「一時的停滞」を認め、現在2.75%程度と推定される「インフレ率を2%の長期目標まで持続的に回復させることが不可欠」と述べた。

関税の影響が経済全体に波及するなか、物価圧力は持続的なインフレを引き起こすことなく緩和されると予想される一方、雇用市場は軟化しているもようで、9月の失業率は4.4%と新型コロナ禍以前の「労働市場が過熱していなかった時代」に匹敵する水準に上昇していると指摘。FRBは「最大雇用の目標に過度のリスクを与えることなく」インフレ目標を達成する必要があると語った。

総裁はまた、「金融政策は緩やかに引き締め的だと考えている。政策スタンスを中立の範囲に近づけ、FRBの2つの責務のバランスを維持するため、短期的にはフェデラルファンド金利の目標レンジをさらに調整する余地があると考えている」と述べた。

ロイター
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