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モルガンS、米株に強気予想 26年末のS&P500目標引き上げ

2025年11月18日(火)01時09分

モルガン・スタンレーのロゴ。ニューヨーク証券取引所(NYSE)で2021年8月撮影。REUTERS/Andrew Kelly/

Rashika Singh Siddarth S

[17日  ロイター] - 米金融大手モルガン・スタンレーは、堅調な収益成長と人工知能(AI)による効率性向上を背景に、S&P総合500種の年末目標を7800に引き上げた。現行水準から約16%上昇するとした。

同行は17日に公表した一連の世界経済・戦略見通しに関するノートで、米連邦準備理事会(FRB)のハト派政策の影響により、米国の小型株が大型株を上回り、景気循環株がディフェンシブセクターを上回るパフォーマンスを示すとの見通しを示した。

また、MSCI欧州の現地通貨建て指数の26年末目標は2430と、従来の2250から引き上げ、「国内の財政課題が続き、中国との競争が構造的に激化している中でも、欧州連合(EU)株式は26年に拡大する米国の景気回復の流れに引っ張られると予想している」と指摘。その上で、AI関連の設備投資の増加と好ましい政策環境を背景に、来年は米国株が他国の株式をアウトパフォームするとの見方を示した。

さらに、「リスク資産は、ミクロ経済のファンダメンタルズやAI設備投資の加速、好ましい政策環境に支えられ、好調な26年を迎える準備が整っている」と指摘。来年の世界経済成長は「緩やか」で、ディスインフレが進むと予想している一方で、「不確実性は依然として高く、起こり得る結果の範囲は非常に広い」と述べた。

26年の金相場については、1オンス=4500ドルになると予想したほか、北海ブレント原油は1バレル=60ドル付近に留まるとの見方を示した。

主要通貨に対するドル指数は、来年上半期に94に落ち込むものの、年末までに99に回復すると予測した。

ロイター
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