ニュース速報
ビジネス

米国株式市場=下落、AI支出増でメタ・マイクロソフトが安い 金利懸念も

2025年10月31日(金)06時31分

米国株式市場は主要3指数がいずれも下落して終了。写真はニューヨーク証券取引所(NYSE)で17日撮影(2025年 ロイター/Brendan McDermid)

Sinéad Carew Pranav Kashyap

[30日 ロイター] - 米国株式市場は主要3指数がいずれも下落して終了。ナスダック総合とS&P総合500種が下げを主導した。人工知能(AI)支出の急増に対する懸念からメタ・プラットフォームズやマイクロソフトが売られたほか、米連邦準備理事会(FRB)の金利見通しを巡る懸念が重しとなった。

メタは11.3%急落。1日の下げ幅としては過去3年間で最大となった。29日の決算発表で、来年の設備投資について、AIへの投資により、今年の水準を大幅に上回るとの見通しを示した。

マイクロソフトは2.9%下落。 第1・四半期(7─9月)の設備投資額が過去最高の350億ドル近くとなったほか、今年度の設備投資が増加するとの見通しを示した。

一方、グーグルの親会社アルファベットは2.5%上昇。主力の広告事業とクラウドコンピューティング事業の安定的な成長を背景に、第3・四半期決算が予想を上回った。

FRBは28─29日に開催した連邦公開市場委員会(FOMC)で政策金利を0.25%ポイント引き下げた。ただ、パウエル議長は12月会合での追加利下げは「既定路線」ではないと発言。これを受け、市場が織り込む12月の利下げ確率は今週前半の90%超から約70%に低下した。

248ベンチャーズのチーフストラテジスト、リンジー・ベル氏は「市場はこれまでの上昇後、リスクオフムードとなっている。S&P500は史上最高値に近い水準にあるが、今回のテクノロジー企業の決算は、その高い期待に応えるものではなかった」と指摘した。

終値 前日比 % 始値 高値 安値 コード

ダウ工業株30種 47522.12 -109.88 -0.23 47446.88 48014.92 47381.91

前営業日終値 47632.00

ナスダック総合 23581.14 -377.33 -1.58 23793.08 23846.13 23578.47

前営業日終値 23958.47

S&P総合500種 6822.34 -68.25 -0.99 6860.50 6880.75 6820.69

前営業日終値 6890.59

ダウ輸送株20種 15729.54 +141.86 +0.91

ダウ公共株15種 1118.73 -3.29 -0.29

フィラデルフィア半導体 7216.00 -111.93 -1.53

VIX指数 16.91 -0.01 -0.06

S&P一般消費財 1886.13 -49.46 -2.56

S&P素材 546.28 -5.54 -1.00

S&P工業 1308.90 -3.23 -0.25

S&P主要消費財 852.79 0.00 0.00

S&P金融 868.90 +2.75 +0.32

S&P不動産 257.48 +1.65 +0.65

S&Pエネルギー 670.42 -4.62 -0.69

S&Pヘルスケア 1681.51 +3.76 +0.22

S&P通信サービス 431.31 -9.45 -2.14

S&P情報技術 5979.41 -85.39 -1.41

S&P公益事業 455.64 -1.82 -0.40

NYSE出来高 13.74億株

シカゴ日経先物12月限 ドル建て 51405 - 55 大阪比

シカゴ日経先物12月限 円建て 51330 - 130 大阪比

ロイター
Copyright (C) 2025 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

あわせて読みたい
ニュース速報

ワールド

世界の金需要、第3四半期は3%増加し過去最高=WG

ワールド

英財務相、無許可での住宅賃貸を謝罪 意図的でないこ

ワールド

バーレ、第3四半期は予想上回る 銅・ニッケルのコス

ワールド

ハリケーン「メリッサ」、死者数44人に
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:高市早苗研究
特集:高市早苗研究
2025年11月 4日/2025年11月11日号(10/28発売)

課題だらけの日本の政治・経済・外交を初の女性首相はこう変える

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    【クイズ】本州で唯一「クマが生息していない県」はどこ?
  • 2
    【クイズ】クマ被害が相次ぐが...「熊害」の正しい読み方は?
  • 3
    【ウクライナ】要衝ポクロウシクの攻防戦が最終局面に ロシア軍が8倍の主力部隊を投入
  • 4
    【クイズ】ヒグマの生息数が「世界で最も多い国」は…
  • 5
    女性の後を毎晩つけてくるストーカー...1週間後、雨…
  • 6
    【クイズ】1位は「蚊」...世界で「2番目に」人間を殺…
  • 7
    海に響き渡る轟音...「5000頭のアレ」が一斉に大移動…
  • 8
    必要な証拠の95%を確保していたのに...中国のスパイ…
  • 9
    【クイズ】12名が死亡...世界で「最も死者数が多い」…
  • 10
    【クイズ】日本でツキノワグマの出没件数が「最も多…
  • 1
    【クイズ】本州で唯一「クマが生息していない県」はどこ?
  • 2
    英国で「パブ離れ」が深刻化、閉店ペースが加速...苦肉の策は「日本では当たり前」の方式だった
  • 3
    【話題の写真】自宅の天井に突如現れた「奇妙な塊」にSNS震撼、誰もが恐れる「その正体」とは?
  • 4
    中国レアアース輸出規制強化...代替調達先に浮上した…
  • 5
    【クイズ】クマ被害が相次ぐが...「熊害」の正しい読…
  • 6
    【クイズ】ヒグマの生息数が「世界で最も多い国」は…
  • 7
    【ウクライナ】要衝ポクロウシクの攻防戦が最終局面…
  • 8
    超大物俳優、地下鉄移動も「完璧な溶け込み具合」...…
  • 9
    熊本、東京、千葉...で相次ぐ懸念 「土地の買収=水…
  • 10
    女性の後を毎晩つけてくるストーカー...1週間後、雨…
  • 1
    【クイズ】本州で唯一「クマが生息していない県」はどこ?
  • 2
    英国で「パブ離れ」が深刻化、閉店ペースが加速...苦肉の策は「日本では当たり前」の方式だった
  • 3
    【クイズ】ヒグマの生息数が「世界で最も多い国」はどこ?
  • 4
    かばんの中身を見れば一発でわかる!「認知症になり…
  • 5
    「大谷翔平の唯一の欠点は...」ドジャース・ロバーツ…
  • 6
    1000人以上の女性と関係...英アンドルー王子、「称号…
  • 7
    増加する「子どもを外注」する親たち...ネオ・ネグレ…
  • 8
    悲しみで8年間「羽をむしり続けた」オウム...新たな…
  • 9
    バフェット指数が異常値──アメリカ株に「数世代で最…
  • 10
    お腹の脂肪を減らす「8つのヒント」とは?...食事以…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中