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世界の金需要、第3四半期は3%増加し過去最高=WGC

2025年10月31日(金)11時34分

 ワールド・ゴールド・カウンシル(WGC)は30日、第3・四半期の世界の金需要が前年同期比3%増え、四半期として過去最高の1313トンを記録したと発表した。中国・上海の宝飾店で2021年8月撮影(2025年 ロイター/Aly Song)

[30日 ロイター] - ワールド・ゴールド・カウンシル(WGC)は30日、第3・四半期の世界の金需要が前年同期比3%増え、四半期として過去最高の1313トンを記録したと発表した。投資需要が急増した。

金の現物価格は年初から50%上昇し、今月20日には1オンス=4381ドルとと過去最高値を付けた。地政学的な緊張や米国の関税を巡る不透明感背景とした安全資産としての需要に加え、最近では「FOMO(相場上昇に取り残される恐怖)」からの買いも押し寄せた。

WGCのシニア市場アナリスト、ルイーズ・ストリート氏は「金の見通しは相変わらず楽観的だ。ドル安の継続、利下げ期待、スタグフレーションの恐れが投資需要をさらに押し上げる可能性がある」と予想し、「我々の調査では、市場はまだ飽和状態ではない」と述べた。

第3・四半期は、インドと中国が主導する形で金の延べ棒と金貨の需要が17%増加。金の上場投資信託(ETF)への資金流入は134%も増えた。

価格高騰が影響して宝飾品用の需要は23%減少したが、投資需要がこれを相殺した。

WGCの推計によると、中央銀行の金購入は10%増えて219.9トンとなった。

ロイター
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