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ハリケーン「メリッサ」、死者数44人に

2025年10月31日(金)11時24分

 30日の公式発表によると、バハマ諸島を襲った勢力が過去最大規模のハリケーン「メリッサ」による死者数が確認されただけでも計44人に達した。ジャマイカ・サンタクルスで29日撮影(2025年 ロイター/Octavio Jones)

[ポルトープランス/キングストン/ハバナ 30日 ロイター] - 30日の公式発表によると、バハマ諸島を襲った勢力が過去最大規模のハリケーン「メリッサ」による死者数が確認されただけでも計44人に達した。メリッサはカリブ海北部の大部分の地域に甚大な被害をもたらした後、速度を上げながらバミューダ諸島へ向かっている。

うち風速が最強の「カテゴリー5」で上陸したジャマイカの情報相はロイターに対し、少なくとも19人の死亡が確認されたと明らかにした。ジャマイカ当局は行方不明者の捜索と救助の活動を続けている。数十万戸が停電し、建物の屋根が吹き飛ばされ、がれきが散乱している。

米気象予報会社アキュウェザーによると、上陸時の風速は大西洋を襲ったハリケーンとしては観測史上2番目で並んだとし、西カリブ海全域の被害額と経済損失を480億―520億ドルと推計した。

直接的な上陸を免れたものの、数日間にわたる豪雨に見舞われたハイチ当局は少なくとも25人の死者を確認したと報告。死者の大部分は、南部プティゴアーブで起きた河川の氾濫が原因。地元紙ル・ヌーベリストによると、別の河川も決壊し、高速道路の一部が流出した。 この道路は昨年襲ったハリケーン「ベリル」でも損傷していた。

メリッサはキューバ東部にも上陸し、約73万5000人が避難した。30日時点では家屋や農作物に甚大な被害が出た一方、キューバでの死者は報告されていない。

30日午後8時(0000GMT)時点でメリッサは北大西洋の英国領島の南西409キロ(約254マイル)にあり、風速は「カテゴリー1」に弱まった。

ロイター
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