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英財務相、無許可での住宅賃貸を謝罪 意図的でないこと示す記録公開

2025年10月31日(金)11時31分

 リーブス英財務相(写真右)は29日、所有する住宅を無許可で賃貸に出していた問題について「不注意による過失」だったと謝罪した。リバプールで9月撮影(2025年 ロイター/Hannah McKay)

Sarah Young Elizabeth Piper

[ロンドン 30日 ロイター] - リーブス英財務相は29日、所有する住宅を無許可で賃貸に出していた問題について「不注意による過失」だったと謝罪した。翌30日には、不動産会社が自身の家族に代わってライセンスを取得すると約束していたことを示す電子メールを公開し、火消しに躍起となった。

リーブス氏が故意に規則に違反したか否かという問題は、11月の予算提出を控えて同氏の大臣ポストを脅かし、政権の危機に発展しかねなかった。

リーブス氏はスターマー首相への書簡で、不動産会社が2024年7月17日にライセンス申請を約束していたことを確認できる通信記録を、同社と夫が発見したと説明。リーブス氏はその後、ライセンスを申請したとしている。

スターマー氏は、リーブス氏の謝罪はこの問題の解決に十分だとして調査要求を拒否。リーブス氏に宛てた30日付の書簡で、不注意によって許可を取得しなかったとの見方は変わらないと伝えた。

政府の倫理問題顧問はスターマー氏宛ての同日付け書簡で、ライセンス取得漏れは不注意によるもので、悪意の証拠は見つからなかったと表明した。

リーブス氏は今年7月、この件を巡って議会で目に見えて動揺した。このため、英国財政立て直しへの不安が広がり、英国債が急落する場面があった。

ロイター
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