ニュース速報
ビジネス

午前の日経平均は続伸、「過熱」感じつつも下値では押し目買い

2025年10月30日(木)12時14分

 前場の東京株式市場で日経平均は続伸し、前営業日比89円20銭高の5万1396円85銭だった。東京証券取引所で2024年撮影(2025年 ロイター/Kim Kyung-Hoon)

[東京 30日 ロイター] - 前場の東京株式市場で日経平均は続伸し、前営業日比89円20銭高の5万1396円85銭だった。一時200円超高となり、取引時間中の史上最高値を更新した。前日に1000超高と大幅に上昇した反動で、朝方は利益確定売りが広がったが、下値では押し目買いもみられ、前日終値(5万1307円)を挟んだ一進一退の値動きとなった。

日経平均は161円安で寄り付いた後、マイナス圏とプラス圏を行き来する展開となった。きょうは米中首脳会談のほか、日銀の金融政策決定会合の結果発表を控えており、様子見ムードから明確な方向感が出づらいとの見方もあった。

SMBC信託銀行の山口真弘投資調査部長は「短期的な急上昇で過熱感がある一方で、決算では底堅い業績も確認できており、株価水準の見極めが難しい」と指摘する。一方、人工知能(AI)関連銘柄は高安まちまちとなっており、選別が進んでいると話す。

主力株では、レーザーテックがレーティング引き上げを材料にストップ高となったほか、通期見通しの上方修正と米社買収を発表したNECが13%超高。そのほか、アドバンテスト、東京エレクトロンも1─2%超高でしっかりだった。

半面、東海旅客鉄道(JR東海)が7%超安、ディスコ、コマツ、ルネサスエレクトロニクスは5%超安となった。JR東海は前日に発表したリニア新幹線の工事費の増額が嫌気された。

TOPIXは0.57%高の3296.80ポイントで午前の取引を終了した。東証プライム市場の売買代金は3兆8018億9800万円。東証33業種では、値上がりが非鉄金属、銀行、鉱業、電気機器など26業種、値下がりが陸運、その他製品、情報・通信など7業種だった。

東証プライム市場の騰落数は、値上がりが1146銘柄(70%)、値下がりは410銘柄(25%)、変わらずは58銘柄(3%)だった。

ロイター
Copyright (C) 2025 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

あわせて読みたい
ニュース速報

ワールド

米大統領、対中関税10%下げ表明 レアアース輸出継

ワールド

スペインGDP、第3四半期は前期比0.6%増 9四

ワールド

米中首脳会談、エヌビディア「ブラックウェル」協議せ

ビジネス

FRB、12月は金利据え置き見通し 0.25%利下
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:高市早苗研究
特集:高市早苗研究
2025年11月 4日/2025年11月11日号(10/28発売)

課題だらけの日本の政治・経済・外交を初の女性首相はこう変える

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    【クイズ】本州で唯一「クマが生息していない県」はどこ?
  • 2
    【クイズ】ヒグマの生息数が「世界で最も多い国」はどこ?
  • 3
    女性の後を毎晩つけてくるストーカー...1週間後、雨の夜の急展開に涙
  • 4
    【ウクライナ】要衝ポクロウシクの攻防戦が最終局面…
  • 5
    コレがなければ「進次郎が首相」?...高市早苗を総理…
  • 6
    【話題の写真】自宅の天井に突如現れた「奇妙な塊」…
  • 7
    【クイズ】開館が近づく「大エジプト博物館」...総工…
  • 8
    【クイズ】1位は「蚊」...世界で「2番目に」人間を殺…
  • 9
    リチウムイオンバッテリー火災で国家クラウドが炎上─…
  • 10
    【クイズ】12名が死亡...世界で「最も死者数が多い」…
  • 1
    【クイズ】本州で唯一「クマが生息していない県」はどこ?
  • 2
    英国で「パブ離れ」が深刻化、閉店ペースが加速...苦肉の策は「日本では当たり前」の方式だった
  • 3
    中国レアアース輸出規制強化...代替調達先に浮上した国は?
  • 4
    【話題の写真】自宅の天井に突如現れた「奇妙な塊」…
  • 5
    超大物俳優、地下鉄移動も「完璧な溶け込み具合」...…
  • 6
    【クイズ】ヒグマの生息数が「世界で最も多い国」は…
  • 7
    熊本、東京、千葉...で相次ぐ懸念 「土地の買収=水…
  • 8
    【クイズ】1位は「蚊」...世界で「2番目に」人間を殺…
  • 9
    庭掃除の直後の「信じられない光景」に、家主は大シ…
  • 10
    報じられなかった中国人の「美談」
  • 1
    【クイズ】本州で唯一「クマが生息していない県」はどこ?
  • 2
    英国で「パブ離れ」が深刻化、閉店ペースが加速...苦肉の策は「日本では当たり前」の方式だった
  • 3
    【クイズ】ヒグマの生息数が「世界で最も多い国」はどこ?
  • 4
    かばんの中身を見れば一発でわかる!「認知症になり…
  • 5
    「大谷翔平の唯一の欠点は...」ドジャース・ロバーツ…
  • 6
    1000人以上の女性と関係...英アンドルー王子、「称号…
  • 7
    増加する「子どもを外注」する親たち...ネオ・ネグレ…
  • 8
    悲しみで8年間「羽をむしり続けた」オウム...新たな…
  • 9
    バフェット指数が異常値──アメリカ株に「数世代で最…
  • 10
    「日本の高齢化率は世界2位」→ダントツの1位は超意外…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中