午前の日経平均は続伸、「過熱」感じつつも下値では押し目買い
前場の東京株式市場で日経平均は続伸し、前営業日比89円20銭高の5万1396円85銭だった。東京証券取引所で2024年撮影(2025年 ロイター/Kim Kyung-Hoon)
[東京 30日 ロイター] - 前場の東京株式市場で日経平均は続伸し、前営業日比89円20銭高の5万1396円85銭だった。一時200円超高となり、取引時間中の史上最高値を更新した。前日に1000超高と大幅に上昇した反動で、朝方は利益確定売りが広がったが、下値では押し目買いもみられ、前日終値(5万1307円)を挟んだ一進一退の値動きとなった。
日経平均は161円安で寄り付いた後、マイナス圏とプラス圏を行き来する展開となった。きょうは米中首脳会談のほか、日銀の金融政策決定会合の結果発表を控えており、様子見ムードから明確な方向感が出づらいとの見方もあった。
SMBC信託銀行の山口真弘投資調査部長は「短期的な急上昇で過熱感がある一方で、決算では底堅い業績も確認できており、株価水準の見極めが難しい」と指摘する。一方、人工知能(AI)関連銘柄は高安まちまちとなっており、選別が進んでいると話す。
主力株では、レーザーテックがレーティング引き上げを材料にストップ高となったほか、通期見通しの上方修正と米社買収を発表したNECが13%超高。そのほか、アドバンテスト、東京エレクトロンも1─2%超高でしっかりだった。
半面、東海旅客鉄道(JR東海)が7%超安、ディスコ、コマツ、ルネサスエレクトロニクスは5%超安となった。JR東海は前日に発表したリニア新幹線の工事費の増額が嫌気された。
TOPIXは0.57%高の3296.80ポイントで午前の取引を終了した。東証プライム市場の売買代金は3兆8018億9800万円。東証33業種では、値上がりが非鉄金属、銀行、鉱業、電気機器など26業種、値下がりが陸運、その他製品、情報・通信など7業種だった。
東証プライム市場の騰落数は、値上がりが1146銘柄(70%)、値下がりは410銘柄(25%)、変わらずは58銘柄(3%)だった。





