米国株式市場=S&P500反発、銀行決算を好感 半導体も高い

米国株式市場はS&P総合500種が反発して取引を終えた。2019年9月撮影(2025年 ロイター/Brendan McDermid)
[15日 ロイター] - 米国株式市場はS&P総合500種が反発して取引を終えた。米中貿易を巡る緊張の高まりが引き続き注視される中、モルガン・スタンレーとバンク・オブ・アメリカが好決算を受けて上昇した。 モルガン・スタンレーは4.7%高で上場来高値を更新、バンク・オブ・アメリカは4.4%高。いずれも第3・四半期の利益が市場予想を上回った。S&P500銀行株指数は1.2%上昇し、3週間超ぶりの3日続伸となった。
今週の銀行決算は国内主要企業の堅調さを示唆するとともに、政府機関閉鎖でマクロ経済指標の発表が延期される中、経済の健全性に関するヒントも提供している。 グローバルトのシニアポートフォリオマネジャー、トーマス・マーティン氏は「人々は支出しており、消費者は好調のようだというのが銀行決算から得られたメッセージの一つだ」とし、「雇用は急減しているわけではない。インフレと雇用の双方が基本的に妥当な範囲内にある」と述べた。
米連邦準備理事会(FRB)が15日に公表した地区連銀経済報告(ベージュブック)によると、雇用は概ね安定していたものの、人員削減した企業が増え、労働市場の軟化を巡る懸念を強めるものだった。 フィラデルフィア半導体指数は3%上昇。オランダの半導体製造装置大手ASMLが発表した第3・四半期の受注額が、人工知能(AI)関連投資を追い風に市場予想を上回った。
ブラックロックや半導体大手エヌビディアなどが参加する投資コンソーシアムは、データセンターなどの運営を手がける企業を400億ドルで買収すると発表。これを受けてアプライド・デジタルなどデータセンター関連株が上昇した。
四半期決算を発表した医療機器大手アボット・ラボラトリーズは2.4%下落した。 ベセント米財務長官は15日、トランプ大統領には中国の習近平国家主席と会談する準備ができており、両国の当局者は会談の設定に向けて作業を進めていると明らかにした。また、米国は中国との対立激化もデカップリング(分断)も望んでいないと述べた。 S&P500では値上がり銘柄と値下がり銘柄の比率が1対1だった。 米取引所の合算出来高は215億株。直近20営業日の平均は204億株。
終値 前日比 % 始値 高値 安値 コード
ダウ工業株30種 46253.31 -17.15 -0.04 46375.17 46693.34 46027.23
前営業日終値 46270.46
ナスダック総合 22670.08 +148.38 +0.66 22738.50 22841.69 22427.79
前営業日終値 22521.70
S&P総合500種 6671.06 +26.75 +0.40 6688.27 6724.12 6612.11
前営業日終値 6644.31
ダウ輸送株20種 15496.56 -0.26 0.00
ダウ公共株15種 1168.30 +12.21 +1.06
フィラデルフィア半導 6767.06 +196.73 +2.99
体
VIX指数 20.64 -0.17 -0.82
S&P一般消費財 1878.33 +1.93 +0.10
S&P素材 564.36 -2.79 -0.49
S&P工業 1291.05 -6.10 -0.47
S&P主要消費財 882.26 +1.31 +0.15
S&P金融 885.03 -0.71 -0.08
S&P不動産 263.35 +3.88 +1.50
S&Pエネルギー 661.30 -0.56 -0.08
S&Pヘルスケア 1660.50 +0.49 +0.03
S&P通信サービス 421.96 +5.30 +1.27
S&P情報技術 5604.85 +40.76 +0.73
S&P公益事業 471.56 +5.99 +1.29
NYSE出来高 12.74億株
シカゴ日経先物12月 ドル建て 48100 + 290 大阪比
限
シカゴ日経先物12月 円建て 48000 + 190 大阪比
限