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中国人民銀、11カ月連続で金購入 ドル離れ加速との声

2025年10月07日(火)12時52分

中国人民銀行(中央銀行)が金を11カ月連続で購入したことが10月7日発表の統計で分かった。写真はドイツの貸金庫で保管されている金の延べ棒。1月撮影(2025 ロイター/Angelika Warmuth)

[北京 7日 ロイター] - 中国人民銀行(中央銀行)が金を11カ月連続で購入したことが7日発表の統計で分かった。

人民銀行によると、9月末の金準備は7406万オンスで、8月末の7402万から増加した。ドル換算では2538億4000万ドルから2832億9000万ドルに増えた。

独立系アナリストのロス・ノーマン氏は、「中国のドル離れが加速しているという見方を裏付けるデータだ」と指摘し、「一段の買い入れは、たとえ小規模でも、価格に敏感な市場にプラスに働くと国内では考えられている。ロコ上海(上海で受け渡しされる条件の価格)の大幅なディスカウントが縮小するかもしれない。それは投資家、ETF(上場投資信託)の買い手、機関投資家に金が上昇し続けるという確信を与えることになる」と述べた。

人民銀行は、2024年5月に1年半にわたる金購入を停止したが、同年11月に購入を再開した。

ワールド・ゴールド・カウンシル(WGC)の調査によると、世界の中央銀行は今後5年間、準備高に占める金の比率が上昇する一方、ドル準備高は減少すると予想している。

ロイター
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