米政府一時閉鎖、短期的な米債格付けへの影響なし=フィッチ

格付け会社フィッチは1日、同日始まった米連邦政府機関の一部閉鎖が、短期的に米ソブリン格付けに影響を与えることはなく、経済成長への影響は閉鎖の規模と期間次第という見方を示した。写真はワシントンの連邦議会議事堂。同日撮影(2025年 ロイター/Nathan Howard)
[1日 ロイター] - 格付け会社フィッチは1日、同日始まった米連邦政府機関の一部閉鎖が、短期的に米ソブリン格付けに影響を与えることはなく、経済成長への影響は閉鎖の規模と期間次第という見方を示した。
米国では同日、党派対立で議会とホワイトハウスがつなぎ予算案で合意できなかったことを受け、政府機関の一部閉鎖が始まった。連邦政府職員75万人が一時帰休となる見通し。
フィッチは、ソブリン信用分析の一環として、「米国の規制環境、法の支配、制度的チェック・アンド・バランス(抑制と均衡)を巡る動向を引き続き評価する」とした上で、「米政策を巡る不確実性が高まり、チェック・アンド・バランスが損なわれる可能性があるにもかかわらず、予見可能な将来において米ドルの基軸通貨としての優位な地位は続く見通し」とした。
2025年の一般政府赤字は、関税収入の急増もあり、対国内総生産(GDP)比6.8%と、昨年の7.7%から縮小するとも予想した。