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米コティが「カバーガール」などの売却検討、香水事業に軸足

2025年10月01日(水)14時15分

 米香水・化粧品のコティ は30日、収益性の高い香水事業に軸足を置く方針に伴い、消費者向け美容事業の戦略的見直しを開始したと発表した。写真は2022年7月、ニューヨーク市マンハッタンで撮影(2025年 ロイター/Andrew Kelly)

Savyata Mishra Alexander Marrow

[30日 ロイター] - 米香水・化粧品のコティ は30日、収益性の高い香水事業に軸足を置く方針に伴い、消費者向け美容事業の戦略的見直しを開始したと発表した。「カバーガール」や「リンメル」などのブランド売却につながる可能性がある。

コティは先月、美容製品の需要軟化を受け、四半期売上高が減少する見通しを示している。これまで米国において香水事業を犠牲にして大衆向け美容事業に多額の投資を行ったが、製品を低価格で提供するオンライン事業者との競争激化で大衆向け美容事業が苦戦し、方針転換を図った。

同社幹部によると、小売業者の盗難防止対策や最近の移民政策の変更も大衆向け美容事業の需要に打撃となっているという。

コティは10年以上前に、米日用品大手プロクター・アンド・ギャンブル(P&G)からこれらの事業の一部ブランドを125億ドルで買収した。

スー・ナビ最高経営責任者(CEO)は「新体制で消費者向け美容事業の新たな勢いと焦点の明確化を推進し、進化する美容業界でより効果的に競争できる態勢を整える」と述べ、ヒット商品の投入とブランド価値向上を通じてコティが手がける高級品の成長を目指すと付け加えた。

ロイター
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