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5500億ドルの対米投資、為替に影響与えないようにする=赤沢再生相

2025年10月01日(水)14時26分

 10月1日、赤沢亮正経済再生相は日本外国特派員協会での講演で、5500億ドルの対米投資による為替への影響について「基本的にないようにオペレーションしていく」と述べた。写真は関西万博でベセント米財務長官と、7月撮影(2025年 ロイター/Kim Kyung-Hoon)

Shinichi Uchida

[東京 1日 ロイター] - 赤沢亮正経済再生相は1日、日本外国特派員協会での講演で、5500億ドル(約81兆円)の対米投資による為替への影響について「基本的にないようにオペレーションしていく」と述べた。厳格な決まりがあるわけではないとしつつ、外国為替資金特別会計からの貸し付けなど「日本がドルで持っているものをドルとして使うみたいな世界」と説明。「5500億ドルという規模であれば、為替に影響を与えないでオペレーションできるという計算があってやっている」とも語った。

対米投資計画を巡っては、日米両国にとって極めて大きな相互利益の促進になるとして、新しい政権の発足後も「きちんと引き継いで実現していってもらいたい」と求めた。

<米国出張繰り返しても「マイルたまらず」>

日米関税交渉を担当した赤沢氏は、トランプ米政権が進める関税政策により、世界中の経済主体がこれまで以上の不確実性と向き合うことになったと指摘。「覇権国が世界秩序を変えようと行動を起こしているので、それを止めようとしても詮無いこと」とし、不確実性とともに、日本が最大限発展するための活動をしていかざるを得ないと述べた。

交渉のため毎週のように米国出張を繰り返したことは「間違いなく効果があった」と振り返り、信頼関係の構築で意味があったと説明。「マイルをためたのか」とのSNSなどの指摘に対し、大臣・副大臣・政務官の出張では「1マイルもたまらない」と強調した。

ロイター
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