大企業・製造業の景況感は2期連続改善、非製造業横ばい＝9月日銀短観

　　１０月１日、日銀が発表した９月短観は、大企業・製造業の業況判断指数（ＤＩ）がプラス１４と、２期連続で改善した。日銀本店で２０２４年３月撮影（２０２５年　ロイター/Kim Kyung-Hoon）

Kentaro Sugiyama　Takahiko Wada

［東京　１日　ロイター］ - 日銀が１日に発表した９月短観は、大企業・製造業の業況判断指数（ＤＩ）がプラス１４と、２期連続で改善した。大企業・非製造業の業況判断ＤＩはプラス３４と前回から横ばいとなった。

大企業・製造業の業況判断ＤＩは、前回調査から１ポイント改善し、２０２４年１２月以来の高水準を付けた。先行き判断ＤＩは１２と２ポイントの悪化を見込む。

大企業・非製造業の先行き判断ＤＩは２８と６ポイントの悪化を見込む。

ロイターがまとめた民間調査機関の予測によると、業況判断ＤＩの予測中央値は大企業・製造業がプラス１５、非製造業がプラス３４だった。

事業計画の前提となる想定為替レート（全規模・全産業）は、２５年度通期で１ドル＝１４５．６８円となった。６月調査（１４５．７２円）とほぼ同水準だった。

短観の調査期間は８月２７日から９月３０日。回収基準日は９月１０日で、約７割から回収した。経済の不確実性を高めていた米国の追加関税措置は４月から計８回の閣僚協議を重ね、７月２２日に「相互関税」と自動車関税を１５％とすることなどで合意した。