中国製造業PMI、9月は6カ月連続縮小 刺激策と貿易協定が鍵に

9月30日 中国国家統計局が30日発表した9月の製造業購買担当者景気指数(PMI)は49.8と、景況拡大・縮小の分かれ目となる50を6カ月連続で下回った。写真は8月14日、江西省カン州で撮影(2025年 ロイター/Florence Lo)
[北京 30日 ロイター] - 中国国家統計局が30日発表した9月の製造業購買担当者景気指数(PMI)は49.8と、景況拡大・縮小の分かれ目となる50を6カ月連続で下回った。製造業者が内需押し上げに向けた追加刺激策を待ち、米国との貿易交渉を見極めようと様子を見ていることが示された。
8月の49.4からは上昇し、ロイター調査の予想中央値(49.6)も上回った。
中国経済の長引く低迷は2つの重圧を浮き彫りにしている。コロナ禍以降は内需が持続的に回復できず、一方でトランプ米大統領の関税が中国の工場だけではなく、部品を購入する海外企業も圧迫している。
それでも、S&Pグローバルがまとめた9月の中国のレーティングドッグ製造業PMIは51.2と、8月の50.5から上昇し、3月以来の高水準となった。
国家統計局の調査は国内販売に重点を置く大規模・中規模企業に重点を置き、S&Pグローバルの調査は輸出志向の民間企業の割合が大きい。
エコノミスト・インテリジェンス・ユニットのシニアエコノミスト、徐天辰氏は、政府発表の製造業PMIについて「夏の混乱が過ぎ去り、政府がより支援に前向きになったことで、回復は季節的な上昇を反映している」と述べた。
<米国との貿易協定を巡る不確実性>
中国人民銀行(中央銀行)の潘功勝総裁は22日の会見で、今後の金融政策運営について、米連邦準備理事会(FRB)が先週利下げしたが、中国の金融政策は国内問題に焦点を当てると述べた。
金融政策は景気支援型で適度に緩和的だとし、経済状況に応じてさまざまな政策手段を用い、社会的な資金調達コストを下げるよう努力すると述べた。
市場関係者は、経済が勢いを失いつつある兆しの中でも、輸出が堅調で株式市場が上昇していることから、当局は大規模な景気刺激策を急ぐつもりはないようだと語る。
一方、国家統計局が30日発表した9月の非製造業PMIは50.0に減速し、昨年11月以来の低水準となった。製造業と非製造業を合わせた総合PMIは8月の50.5から50.6に小幅上昇した。
INGの大中華圏担当チーフエコノミスト、リン・ソン氏は「これまでに発表された第3・四半期の経済活動と物価のデータは、今後数カ月でさらなる政策支援が必要であることを強く示唆している」とし、年内に10ベーシスポイント(bp)の利下げと50bpの預金準備率引き下げを予想していると述べた。
新規輸出受注指数は17カ月連続で縮小し、雇用と工場出荷価格は引き続き低迷した。
税関データによると、中国からインドへの輸出は8月に史上最高を記録し、アフリカと東南アジアへの輸出も好調だが、数字からは製造業が海外で買い手を見つけるために値下げを行っていることが分かる。
習近平国家主席は19日、トランプ大統領と3カ月ぶりに電話会談を行い、緊張が緩和したようにみられたが、より広範な貿易協定の鍵になるとアナリストがみる動画投稿アプリ「TikTok(ティックトック)」の米事業売却を巡り、期待された合意ができたかどうかはまだ明らかになっていない。
キャピタル・エコノミクスの中国担当エコノミスト、Zichun Huang氏は「経済成長が持続的な回復の間近にあるかどうかについては懐疑的だ」とし、「過剰生産能力がなお問題であるほか、生産価格の構成要素は下落しており、デフレ圧力が依然として根強く残っていることを示唆している」と述べた。
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