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テスラの先進運転支援システム、踏切であわや事故 議員が調査要請

2025年09月30日(火)14時13分

 9月30日 米民主党の上院議員2人は29日、米運輸省道路交通安全局(NHTSA)に対し、米電気自動車(EV)大手テスラの先進運転支援システム「フル・セルフドライビング(FSD)」について、鉄道踏切の検知や安全対応ができなかったとの報告が増えているとして調査を要請した。写真はテスラの「モデル3」。2023年10月にカリフォルニア州エンシニータスで撮影(2025年 ロイター/Mike Blake)

David Shepardson

[ワシントン 29日 ロイター] - 米民主党の上院議員2人は29日、米運輸省道路交通安全局(NHTSA)に対し、米電気自動車(EV)大手テスラの先進運転支援システム「フル・セルフドライビング(FSD)」について、鉄道踏切の検知や安全対応ができなかったとの報告が増えているとして調査を要請した。

エド・マーキー、リチャード・ブルメンタール両議員はNHTSAに宛てた書簡で、衝突寸前の事例が増加しているとして調査するよう求めた。

両氏は「交通標識の見落としや違法な車線変更といった誤りも危険だが、踏切での判断ミスは車両の乗員、列車の乗客、鉄道作業員を巻き込む多重の死亡衝突事故という大惨事につながりかねない」と指摘。その上でテスラのFSDに使用制限を課すことを検討すべきだとの見解を示した。

テスラの公式サイトによれば、FSDは乗員をほぼどこにでも移動させ、ルート案内から車線変更、操舵から駐車までを処理するが、人間のドライバーによる監視がなお必要だ。

FSDは既にNHTSAの調査対象となっている。NHTSAは視界不良の条件下で発生した衝突事故4件(2023年の死亡事故を含む)の報告を受け、2024年10月に調査を開始した。

ロイター
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