ニュース速報
ビジネス

日銀ETF、売却に100年かける必要ない 売却益の有効活用可能=玉木・国民民主代表

2025年09月30日(火)12時30分

  9月30日、国民民主党の玉木雄一郎代表(写真)は定例会見で、日銀が9月の金融政策決定会合で決めた保有上場投資信託(ETF)の売却方針に関連し、「100年かける必要はなく、15年くらいで売ればいいのではないか」と述べた。売却益は日銀納付金として国庫に貢献することになり、それを成長促進や社会保障の充実などの財源に回すことは可能だとの見方を示した。昨年11月、都内で撮影(2025年 ロイター/Kim Kyung-Hoon)

Kentaro Sugiyama

[東京 30日 ロイター] - 国民民主党の玉木雄一郎代表は30日の定例会見で、日銀が9月の金融政策決定会合で決めた保有上場投資信託(ETF)の売却方針に関連し、「100年かける必要はなく、15年くらいで売ればいいのではないか」と述べた。売却益は日銀納付金として国庫に貢献することになり、それを成長促進や社会保障の充実などの財源に回すことは可能だとの見方を示した。

玉木代表は、値崩れ防止のため一定期間をかけて売却する必要性はあるとする一方、「その一定期間が1世紀を超える必要はないのではないか。もう少しそれを短めにして、その分の税外収入を増やし、成長分野にそういったものを使う、あるいは財政再建にも使っていくということは、もう少し柔軟に考えた方がいいのではないか」と述べた。

玉木代表は「2010年から積み増して15年間でここまでの残高になっている」とし、「買い増ししてきたくらいの期間で緩やかに売っていけばいいのではないか」と提案した。

日銀が30日に公表した9月の決定会合の主な意見によると、同会合では、市場に影響を与えないように処分していく以上「処分完了まで長期間かかるのはやむを得ない」との声が出ていた。

ロイター
Copyright (C) 2025 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

あわせて読みたい
ニュース速報

ビジネス

お知らせ=重複記事を削除します

ワールド

ハンガリーとウクライナ、ニュースサイトへのアクセス

ビジネス

米製薬業界団体、安価な医薬品の直接販売でサイト開設

ビジネス

氷見野日銀副総裁、10月21日午後1時20分から都
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:2025年の大谷翔平 二刀流の奇跡
特集:2025年の大谷翔平 二刀流の奇跡
2025年10月 7日号(9/30発売)

投手復帰のシーズンもプレーオフに進出。二刀流の復活劇をアメリカはどう見たか

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    ウクライナにドローンを送り込むのはロシアだけではない...領空侵犯した意外な国とその目的は?
  • 2
    虫刺されに見える? 足首の「謎の灰色の傷」の中から思わぬものが出てきた...患者には心当たりが
  • 3
    こんな場面は子連れ客に気をつかうべき! 母親が「怒りの動画」投稿も...「わがまま」と批判の声
  • 4
    トイレの外に「覗き魔」がいる...娘の訴えに家を飛び…
  • 5
    シャーロット王女の「視線」に宿るダイアナ妃の記憶.…
  • 6
    マシンもジムも不要だった...鉄格子の中で甦った、失…
  • 7
    コーチとグッチで明暗 Z世代が変える高級ブランド市…
  • 8
    カーク暗殺の直後から「極左」批判...トランプ政権が…
  • 9
    【クイズ】身長272cm...人類史上、最も身長の高かっ…
  • 10
    英国王のスピーチで「苦言チクリ」...トランプ大統領…
  • 1
    トイレの外に「覗き魔」がいる...娘の訴えに家を飛び出した父親が見つけた「犯人の正体」にSNS爆笑
  • 2
    日本の小説が世界で爆売れし、英米の文学賞を席巻...「文学界の異変」が起きた本当の理由
  • 3
    こんな場面は子連れ客に気をつかうべき! 母親が「怒りの動画」投稿も...「わがまま」と批判の声
  • 4
    iPhone 17は「すぐ傷つく」...世界中で相次ぐ苦情、A…
  • 5
    【クイズ】世界で1番「がん」になる人の割合が高い国…
  • 6
    コーチとグッチで明暗 Z世代が変える高級ブランド市…
  • 7
    1年で1000万人が死亡の可能性...迫る「スーパーバグ…
  • 8
    ウクライナにドローンを送り込むのはロシアだけでは…
  • 9
    高校アメフトの試合中に「あまりに悪質なプレー」...…
  • 10
    虫刺されに見える? 足首の「謎の灰色の傷」の中から…
  • 1
    「4針ですかね、縫いました」日本の若者を食い物にする「豪ワーホリのリアル」...アジア出身者を意図的にターゲットに
  • 2
    【クイズ】世界で唯一「蚊のいない国」はどこ?
  • 3
    「最悪」「悪夢だ」 飛行機内で眠っていた女性が撮影...目覚めた時の「信じがたい光景」に驚きの声
  • 4
    「中野サンプラザ再開発」の計画断念、「考えてみれ…
  • 5
    カミラ王妃のキャサリン妃への「いら立ち」が話題に.…
  • 6
    「我々は嘘をつかれている...」UFOらしき物体にミサ…
  • 7
    【クイズ】次のうち、飲むと「蚊に刺されやすくなる…
  • 8
    「怖すぎる」「速く走って!」夜中に一人ランニング…
  • 9
    科学が解き明かす「長寿の謎」...100歳まで生きる人…
  • 10
    「二度見した」「小石のよう...」マッチョ俳優ドウェ…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中