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中国人民銀、財政政策との連携強化で経済支援 長期金利注視

2025年09月29日(月)07時24分

 9月26日、中国人民銀行(中央銀行)は金融政策の調整力を高めるとともに、財政政策との連携を強化するとの方針を発表した。写真は5月、北京の人民銀本部前で撮影(2025年 ロイター/Tingshu Wang)

[北京 26日 ロイター] - 中国人民銀行(中央銀行)は26日、金融政策の調整力を高めるとともに、財政政策との連携を強化するとの方針を発表した。世界経済の勢いが弱まり、経済大国によって異なる経済情勢を示している中で、不確実なインフレ情勢に対応して経済成長を下支えするのが狙いだ。

23日に開催された四半期金融政策委員会の概要をこの日公表し、その中で表明した。

人民銀は中国経済が着実に進展を遂げている一方、貿易障壁の高まりなどが増大する課題に直面しているとして「適度に緩和的な金融政策と、反循環的な調整の強化、金融政策手段の総量的・構造的機能の両方をより効果的に活用する必要がある」との見解を示した。

また、政策の強さとペースは国内外の経済状況に応じて注意深く管理すべきであり、金融政策の効果的な実施によって影響を最大化すべきだとも指摘。十分な流動性を維持し、金融機関に信用の供給拡大を促し、債券市場、とりわけ長期金利の変動を注視する姿勢を示した。

併せて金融政策と財政政策の連携を強化し、安定した経済成長と適正な物価水準の促進を支援するとも訴えた。

ロイター
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