インタビュー:政策金利は27年度に1.5%到達か、10月利上げ「半々」=桜井元日銀委員

9月26日、元日銀審議委員の桜井真氏(写真)はロイターのインタビューで、日銀は実体経済の状況を見ながら政策金利を段階的に引き上げていき、2027年度には1.5%程度に達するとの見通しを示した。写真は2016年9月、都内で撮影(2025年 ロイター/Toru Hanai)
Takahiko Wada Leika Kihara
[東京 26日 ロイター] - 元日銀審議委員の桜井真氏は26日、ロイターのインタビューで、日銀は実体経済の状況を見ながら政策金利を段階的に引き上げていき、2027年度には1.5%程度に達するとの見通しを示した。実体経済の急速な悪化がないことを前提に、年内1回の利上げを予想、10月に日銀が利上げする可能性は「半々」だと述べた。
桜井氏は「実体経済の状況を見ながら、日銀は政策金利の引き上げを粛々と進めるだろう」と予想。年内に1回利上げした後、年度内の追加利上げはないものの、26年度内に2回、27年度内に1―2回利上げして、政策金利は1.5%程度まで引き上げていくと予測した。
9月の金融政策決定会合で高田創審議委員、田村直樹審議委員が政策金利の据え置きに反対して利上げを提案したことで、市場では10月会合での利上げが意識されている。桜井氏は、2人の審議委員が反対したことについて、日銀が利上げに「やや前のめりになっているのではないか」と指摘。10月会合での利上げの可能性を55%、12月会合での可能性を45%とみるようになったという。ただ、基本的には10月会合での利上げの可能性は「半々」との見立てで、若干ニュアンスが変わった程度だと説明した。
桜井氏はトランプ関税のマイナスの影響が米国経済や日本経済にどう出てくるか「見極めが10月会合までにできるかは分からない」と述べた。10月に入ると、9月調査日銀短観や支店長会議がある。桜井氏は「両方ともそれほど悪くはないと思う」とする一方、「それを鵜呑みにしていいのか」と話した。物価や賃金のハードデータがまだそろわないためだ。
石破茂首相(自民党総裁)の後任を選ぶ自民党の総裁選挙は10月4日に投開票が行われる。桜井氏は、政治情勢が日銀の金融政策運営にもたらす影響は「今のところないと思う」と述べた。ただ、高市早苗氏が首相に就任した場合は、政府とのコミュニケーションが難しくなるのではないかと予想した。高市氏は24日の討論会で「財政政策も金融政策もきちっとした方向性を決める責任は政府にある」と述べている。
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