ニュース速報
ビジネス

米マイクロン、9─12月期売上高が予想を上回る見通し

2025年09月24日(水)08時49分

米半導体大手マイクロン・テクノロジー は9月23日、第1・四半期(9─12月)の売上高が市場予想を上回るとの見通しを示した。8月25日撮影のイメージ写真(2025年 ロイター/Dado Ruvic/Illustration)

Arsheeya Bajwa Stephen Nellis

[23日 ロイター] - 米半導体大手マイクロン・テクノロジー は23日、第1・四半期(9─12月)の売上高が市場予想を上回るとの見通しを示した。人工知能(AI)用データセンターへの投資が加速する中、広帯域メモリー(HBM)の需要が急増している。

サンジェイ・メーロトラ最高経営責任者(CEO)は決算後の電話会見で、第4・四半期のHBMの売上高が20億ドル近くに達し、年換算で約80億ドルになると述べた。

HBMはDRAM(ダイナミック・ランダム・アクセス・メモリー)の一種で、チップを垂直に積み重ねることで消費電力を抑え、大量のデータの処理に役立つ。このためAI開発において非常に重要な存在となっている。

同氏は数カ月以内に2026年のHBMチップの全量を売り切る契約を締結する見通しだと述べた。「HBM3E」に関する価格合意はほぼ完了したが、より高度な「HBM4」チップに関する契約はまだ協議中だという。

スミット・サダナ最高事業責任者(CBO)はロイターに対し、「HBM4の価格はHBM3Eの価格よりもかなり高い」と述べ、HBM事業への投資収益率はかなり高水準になるとの見方を示した。

LSEGがまとめたデータによると、マイクロンは第1・四半期の売上高を125億ドル(プラスマイナス3億ドル)と見込んでいる。これはアナリストの平均予想119億4000万ドルを上回る。

調整後の粗利益率は51.5%と予想し、市場予想の45.9%を大きく上回った。

サミット・インサイツのアナリスト、キンガイ・チャン氏は、価格設定が予想より良かったため利益率が改善したと述べた。

第4・四半期決算は調整後1株利益が3.03ドルとなり、予想を上回った。

ロイター
Copyright (C) 2025 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

あわせて読みたい
ニュース速報

ワールド

ブラジル中銀、政策運営は金利据え置きで物価注視の「

ワールド

NZ中銀、次期総裁に初の女性 スウェーデン中銀第1

ワールド

中国、南アへの投資拡大で合意 鉱業・エネ・インフラ

ワールド

ゼレンスキー氏、トランプ氏の中国対応強化に期待感 
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:ハーバードが学ぶ日本企業
特集:ハーバードが学ぶ日本企業
2025年9月30日号(9/24発売)

トヨタ、楽天、総合商社、虎屋......名門経営大学院が日本企業を重視する理由

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    日本の小説が世界で爆売れし、英米の文学賞を席巻...「文学界の異変」が起きた本当の理由
  • 2
    1年で1000万人が死亡の可能性...迫る「スーパーバグ」感染爆発に対抗できる「100年前に忘れられた」治療法とは?
  • 3
    コーチとグッチで明暗 Z世代が変える高級ブランド市場、売上を伸ばす老舗ブランドの戦略は?
  • 4
    カミラ王妃のキャサリン妃への「いら立ち」が話題に.…
  • 5
    「汚い」「失礼すぎる」飛行機で昼寝から目覚めた女…
  • 6
    筋肉はマシンでは育たない...器械に頼らぬ者だけがた…
  • 7
    「日本を見習え!」米セブンイレブンが刷新を発表、…
  • 8
    「何だこれは...」クルーズ船の客室に出現した「謎の…
  • 9
    燃え上がる「ロシア最大級の製油所」...ウクライナ軍…
  • 10
    カーク暗殺をめぐる陰謀論...MAGA派の「内戦」を煽る…
  • 1
    カミラ王妃のキャサリン妃への「いら立ち」が話題に...「少々、お控えくださって?」
  • 2
    数千円で買った中古PCが「宝箱」だった...起動して分かった驚きの中身
  • 3
    「何だこれは...」クルーズ船の客室に出現した「謎の物体」にSNS大爆笑、「深海魚」説に「カニ」説も?
  • 4
    1年で1000万人が死亡の可能性...迫る「スーパーバグ…
  • 5
    筋肉はマシンでは育たない...器械に頼らぬ者だけがた…
  • 6
    【動画あり】トランプがチャールズ英国王の目の前で…
  • 7
    「日本を見習え!」米セブンイレブンが刷新を発表、…
  • 8
    燃え上がる「ロシア最大級の製油所」...ウクライナ軍…
  • 9
    「最悪」「悪夢だ」 飛行機内で眠っていた女性が撮影…
  • 10
    日本の小説が世界で爆売れし、英米の文学賞を席巻...…
  • 1
    「4針ですかね、縫いました」日本の若者を食い物にする「豪ワーホリのリアル」...アジア出身者を意図的にターゲットに
  • 2
    【クイズ】世界で唯一「蚊のいない国」はどこ?
  • 3
    「最悪」「悪夢だ」 飛行機内で眠っていた女性が撮影...目覚めた時の「信じがたい光景」に驚きの声
  • 4
    信じられない...「洗濯物を干しておいて」夫に頼んだ…
  • 5
    「中野サンプラザ再開発」の計画断念、「考えてみれ…
  • 6
    カミラ王妃のキャサリン妃への「いら立ち」が話題に.…
  • 7
    「我々は嘘をつかれている...」UFOらしき物体にミサ…
  • 8
    【クイズ】次のうち、飲むと「蚊に刺されやすくなる…
  • 9
    「怖すぎる」「速く走って!」夜中に一人ランニング…
  • 10
    東北で大腸がんが多いのはなぜか――秋田県で死亡率が…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中