三菱自、30年度に日本販売1.5倍増へ 国内市場の重要性拡大=副社長

三菱自動車の中村達夫副社長は18日、米国での関税負担など厳しい事業環境下で日本市場の重要性が一段と増す中、国内の販売規模を2030年度に向けて24年度比で1.5倍へ拡大させる方針を示した。写真は三菱自動車のロゴ。2023年10月都内で撮影(2025年 ロイター/Issei Kato)
Maki Shiraki
[東京 18日 ロイター] - 三菱自動車の中村達夫副社長は18日、米国での関税負担など厳しい事業環境下で日本市場の重要性が一段と増す中、国内の販売規模を2030年度に向けて24年度比で1.5倍へ拡大させる方針を示した。軽乗用車「デリカミニ」などの新型車発表会で記者団に語った。
24年度の国内販売実績は11万8000台で、1.5倍すると約18万台となる。
中村氏は「厳しい環境の中でも持続的な成長を実現するためには、国内でしっかりと収益を拡大させなければならないし、人材を確保していかなければならない」と述べ、国内の販売規模を拡大させたいと語った。国内販売強化に向けて、特に新型デリカミニは「非常に重要な戦略的な役割を担っている」と説明。取り込めていない30━40代のファミリーや女性をターゲットにして顧客層を広げたいとの意向を示した。