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家計の金融資産、6月末は2239兆円で最高更新 株高など押し上げ

2025年09月18日(木)10時03分

 9月18日、 日銀が発表した4―6月期の資金循環統計によると、6月末時点の家計の金融資産は前年比1.0%増の2239兆円となり、2005年3月以降の最高を更新した。写真は円紙幣。都内で2010年10月撮影(2025年 ロイター/Kim Kyung-Hoon)

Takahiko Wada

[東京 18日 ロイター] - 日銀が18日に発表した4―6月期の資金循環統計によると、6月末時点の家計の金融資産は前年比1.0%増の2239兆円となり、2005年3月以降の最高を更新した。株高や新NISA(少額投資非課税制度)への資金流入が残高を押し上げた。

株式等は4.9%増の294兆円、投資信託は9.0%増の140兆円でいずれも残高は過去最高となった。一方で、現金・預金は0.1%減の1126兆円。前年比マイナスは06年12月末以来。堅調な個人消費や新NISAや投信への資金シフトが要因とみられる。

企業の金融資産は0.4%増の1512兆円。このうち、対外直接投資は3.1%増の259兆円。前年対比の円高で伸び率が縮小した。

<国債保有、海外の比率が預金取扱機関を上回る>

6月末の国庫短期証券を除く国債・財投債の日銀の保有比率は50.94%。日銀の国債買い入れ減額で、7四半期連続で低下した。

国庫短期証券を含むベースでは、日銀の保有残高が前年比5.1%減の539兆円で、残高に占める比率は45.0%へ低下。一方、海外の保有は0.7%増の146兆円。残高に占める比率は12.2%に上昇し、預金取扱機関の11.7%を上回った。海外の保有残高が前年比で増加するのは23年6月末以来。

ロイター
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